ベトナムとバヌアツとの関係

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グェン・タン・ズン首相の招きに応え、今月5日から9日にかけて、バヌアツ共和国のジョー・ナトゥマン首相夫妻がベトナムを公式訪問しています。ジョー・ナトゥマン首相の今回のベトナム訪問は初めてで、バヌアツ首相によるベトナム訪問としては2回目となります。

バヌアツ共和国は太平洋西南部、及び、オーストラリア東部に位置し、大小83の島々から構成され、その総面積は12000平方キロメートルです。バヌアツの国民の大部分は農業を営んでいますが、漁業、建設業、観光もこの国の重要な経済部門です。

経済改革を進めているバヌアツ

バヌアツの現在のGDP=国内総生産の成長率はおよそ2,9%です。バヌアツは機械機器、運輸手段、食品、石油、化学物質を輸入し、ココナツ、カカオ、牛肉、木材を輸出しています。バヌアツの主な貿易相手国であり、支援国でもある国々はオーストラリア、イギリス、フランス、EU欧州連合、日本、ニュージーランドです。
2002年以来、バヌアツ政府は経済を発展させる原動力として家畜と観光促進などをあげました。現在、バヌアツは経済を全面的に改革しています。

バヌアツは平和、非同盟、核兵器反対という外交政策をとっています。これまで、バヌアツは世界のおよそ80カ国と外交関係を結んでいます。バヌアツは経済と文化の面において、ニュージーランド、EU、南太平洋諸国と緊密な関係があります。現在、バヌアツは中国、アメリカなど巨額の援助国、および、隣国との関係発展を重視しています。バヌアツは国連、非同盟運動、国際フランコフォニー機構、WB世界銀行、IMF国際通貨基金などの加盟国です。

ベトナムと関係を促進する意向

ベトナムとバヌアツは1982年3月3日外交関係を樹立しました。バヌアツは常にベトナムとの協力関係の強化を重視しています。両国の指導者はこれまでに多くの相互訪問を行っています。1997年、当時のバヌアツ首相はハノイで開かれたフランス語圏首脳会議に参加するため、ベトナムを訪問しました。そして、2007年になると、ベトナム外務次官はバヌアツを訪問しました。同年、バヌアツ外相もベトナムを訪問しました。

地理的な隔たりとバヌアツの小さい経済規模により、ベトナムとバヌアツとの経済、貿易、投資関係があまり発展していません。2011年、両国間の取引総額は205万8千ドルにとどまりました。その中で、ベトナムはバヌアツに食肉、穀物、水産物、陶磁器を輸出し、その輸出額はおよそ190万ドルでした。バヌアツは農業、水産物の漁獲などの分野において、ベトナムとの友好協力関係の強化を望んでいます。現在、バヌアツ総人口の26万7千人の内、同国に在留しているベトナム人の数はおよそ500人で、バヌアツに在留している外国人が最も多い国々の中で2番目にあります。バヌアツに在留している多くのベトナム人は経済発展に成功を収め、滞在国の発展に寄与しています。また、バヌアツ在留ベトナム人は互いに団結し、母国ベトナムの伝統的文化の保存に配慮しています。ベトナムとバヌアツは国際フランコフォニー機構の他、国連の場にも協力しています。去る6月、バヌアツはベトナムの市場経済を認定しました。

ジョー・ナトゥマン首相による今回のベトナム訪問は両国が多くの分野における協力関係を強化し、共に関心を持っている地域と国際問題について意見交換をすることが狙いです。グローバル化が進められている現在、両国は互恵関係の促進を望んでいます。

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