(VOVWORLD) - 24日、ファム・ビン・ミン副首相はニューヨークの国連本部で開催中の第77回国連総会の一般討論演説に出席し、スピーチを行いました。
写真撮影: Khac Hieu
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席上、ミン副首相は多国間協力を重視するというベトナム政府のスタンスを再確認するとともに、団結、協力を強化し、世界の平和、および持続可能な開発への努力を呼びかけました。
現在、世界のいくつかの地域で軍事衝突や国際法違反行為がエスカレートし、大国間の競争の激化や一国主義が進んでいます。また、新型コロナウイルス感染症の流行、気候変動、非伝統的安全保障問題が人類の存続を脅かし、持続可能な開発目標の遂行を妨げています。
団結と国際協力の促進を重視
一般演説でミン副首相は「団結と国際協力はあらゆる課題を解決するためのカギである」と強調し、各国に対し、対立を緩和し、「包摂・公平・互恵」を基礎に多国間主義や国際協力を促進するよう求めました。また、「法の支配」という原則で国際法、国連憲章を順守し、独立、主権、領土保全の尊重、平和的措置による紛争の解決に取り組む一方、多国間メカニズムの健全化、国連の中核的な役割に基づくグローバルなパートナーシップ、および地域組織の役割の強化、共通課題への対応に尽力していく必要があるとしています。
さらに、ミン副首相は、東南アジア諸国は団結し、強固なASEAN共同体の構築、ASEANの中核的な役割の確保、およびパートナーとの協力の促進、地域の課題解決を目指す包括的な措置の模索に力を尽くしていると明らかにし、ベトナム東部海域(南シナ海)の平和、安定、安全保障、海上の自由な航行を確保し、紛争を平和的措置で解決し、国際法、国連憲章、中でも1982年国連海洋法条約に合致した法的および外交的プロセスを尊重する必要があるとの見解を述べました。
ベトナム 国連をはじめとする多国間メカニズムを尊重
一般討論演説でミン副首相は「ベトナムが国連に加盟することは世界の平和と安全保障を強化する重要な進展である」という1977年の第32回国連総会のLazar Mojsov議長の言葉を繰り返し、世界の平和と安全保障の維持や国連平和維持活動への参加、グローバルな課題の長期的な解決策の模索に対するベトナムの多大な努力を通じて、今もMojsov議長の発言の価値が保たれていると強調しました。また、2023年~2025年期の国連人権理事会に立候補中のベトナムの取り組みに対し、各国からの支持を希望すると表明しました。
ベトナムは1977年9月20日、149番目の国として国連に加盟して以来、常に責任を全うし、信頼できる一員として活躍し、国連憲章を順守するとともに、国際法、国連憲章の基本的な原則を尊重する重要性を訴えてきました。「民族独立・平和・正義」に関する重要な原則や価値に関するベトナムと国連の類似点は双方のパートナーシップの強化に重要な土台を作り出しています。