民族大団結の力を成し遂げたフン王の命日

(VOVWORLD) -100年あまり前の1802年から1945年にかけて存在したベトナム最後の王朝グェン王朝は、毎年旧暦3月10日をベトナム民族の始祖「フン王の命日」としました。また、2007年に、ベトナムの労働法は、この日を正式に祝日としました。
民族大団結の力を成し遂げたフン王の命日 - ảnh 1           フン王に線香を手向ける儀式

特に、2012年に、フランスのパリにあるユネスコ本部で、第7回無形文化遺産委員会の会合が行われ、ベトナム北部フート省のフン王を祀る信仰が、無形文化遺産として正式に認定されました。

それぞれのベトナム人の心の中には、フン王の命日は、心霊信仰の文化、各民族の大団結精神を示すシンボルの存在となっています。数千年の歴史に培われてきた文化価値で、フン王の命日は民族精神のシンボルであり、民族大団結の力を成し遂げた源ともなっています。

フート省文化スポーツ観光局のグェン・ダック・トイ局長は次のように語っています。

(テープ)

「フン王を祀る信仰は、特徴な文化価値であり、源の意識、民族大団結の精神、コミュニティの連結強化などに繋がっています。また、フン王を祀る信仰は共同体に大きな精神的価値をもたらし、民族大団結を活かして、伝統文化の保存、発揮を励んでいます。」

ベトナムの年中行事であるフン王の命日になると、全国各地に住む多くの人々は、フン王を祀る遺跡にお参りに行く習慣があります。北部バクザン省に住む男性の話です。

(テープ)

「フン王に因んだ本をよく読みましたが、今日まで、フート省にあるフン王の神社参拝に行くチャンスがなかった。ベトナム人なので、是非フン王の神社をお参りに行きたいと思っています。」

今年のフン王の命日に当たり、欧州諸国に在住しているベトナム人共同体は「全地球のベトナム祖の日」という構想を実現し始めます。これに基づき、チェコやロシア、ハンガリー、ドイツなどに住むベトナム人たちはそろって、丁度フン王の命日に、フン王に線香を手向ける儀式や文芸公演などを行うことになっています。 これは、国外在住ベトナム人コミュニティにとって特別有意義な文化的出来事の一つとなっています。

先ほどのフート省文化スポーツ観光局のグェン・ダック・トイ局長は次のように語っています。

(テープ)

「私たちはこのアイディアを高く評価します。民族大団結の精神で、ベトナム民族と切り離すことのできない1部である国外在留ベトナム人は、自分たちが住んでいる国々でベトナムの建国の祖フン王を偲ぶ儀式を行うことが出来るからです。」

フン王の命日は、新時代における大きな意義を持っていることです。

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