社会主義を志向する市場経済の発展をめぐる問題

(VOVWORLD)  社会主義を志向する市場経済の充実はベトナムにとって必至の課題であり、立ち遅れた経済を現代的な経済に発展させ、国際社会への参入を促進するためのものです。
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経済刷新が進められている背景の中で、高い成長率をとげるため、党と国家は社会主義を志向する市場経済体制の充実を研究、検討しています。ハノイで開催中の第12期共産党中央委員会第5回総会ではこの問題が取り上げられました。

2001年、行われた第9回党大会は過渡期におけるベトナムの経済は市場体制に従う多セクターによる商品経済で、国家の管理に置かれる、いわゆる社会主義を志向する市場経済であると定められました。現在、ベトナムは国民にさらなる利益をもたらすため、この経済体制の充実に力を尽くしています。

 

社会主義を志向する市場経済への認識を明確化

これまで、行なわれたドイモイ=刷新事業の実状をみて、ベトナム共産党が市場経済体制へのシフトを決定したことは正しかったことが分かりました。この決定により、ベトナムは国内の潜在力を活用すると同時に外国からの投資誘致や技術移転を得られたうえで、生産力の発展、生産効率の向上、技術的インフラ整備が図られました。さらに、GDP=国内総生産の高い成長率が維持され、国民の生活水準が向上し、今後の発展に前提を作り出すとしています。

しかし、世界各国の現代的な市場経済とベトナムの社会主義を志向する市場経済には格差があります。というのは社会主義を志向する市場経済への認識が不十分で、経済発展の刷新に関する需要に応えていないからです。経済専門家のグエン・チ・タイン氏は次のように語りました。

(テープ) 

「長年にわたり、社会主義を志向する市場経済について協議してきましたが、今はこの問題に関する立場を明確化する時間だと思います。世界は変化しており、ベトナムは改革を進めているからです。この経済体制を3つの角度から見る必要があります。第1は規則、第2は組織、第3は展開方式です。」

 

社会主義を志向する市場経済の人文的要素を確保

ベトナム経済科学協会事務局長のグエン・クアン・タイ教授は「長年にわたり、党、国家、国民は社会主義を志向する市場経済体制に沿って国の建設発展を進めてきましたが、今後も継続していくだろう」との見解を示しました。タイ教授は次のように語りました。

(テープ) 

「この経済体制は市場の規律、需給、国際市場での競争、国際参入などに従って運営されるものです。党中央委員会は現代的な市場経済や国際参入を高い要求だと定めました。迅速でかつ持続的な市場経済の発展を目指す一方、国民がドイモイ=刷新事業の成果を享受できるよう考えなければなりません。」

多くの経済専門家らは社会主義を志向する市場経済を重要な事業とみなし、前例がないことから検討、充実し続ける必要があるとの見方を示しました。ホーチミン国家政治学院のグエン・ティ・ヌ・ハ准教授は次のような意見を述べています。

(テープ) 

「企業の所有や再編、再構築などの問題を集中的に解決しなければなりません。また、人材開発は生産へのハイテクの適用に重要な条件を作り出し、労働効率の向上を目指しています。今後、農業、農村の発展に力を入れ、我が国の潜在力の活用に拍車をかける地域にする必要があります。」

社会主義を志向する市場経済の充実はベトナムにとって必至の課題であり、立ち遅れた経済を現代的な経済に発展させ、国際社会への参入を促進するためのものです。また、これは生産力の発展、国のあらゆる潜在力の活用、工業化現代化事業の達成に向けての正しい方向であるとしています。

 

 

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