2020年、ベトナムは、マクロ経済の基盤の強化、インフレ抑制、労働効率の向上、投資経営環境の改善、経済の競争力の向上などを図って2019年の経済成長を維持してゆく方針です。

2019年の経済成長を発揮

2019年、ベトナム経済は印象的な成果を収めました。2019年の経済成長率は7.02％にのぼっており、世界最高レベルに達しています。さらに、2年連続で7％以上の経済成長率を達成しています。中でも、輸出総額は初めて5千億ドルを超えており、これにより、ベトナムは4年連続で輸出超過を維持しています。米中貿易戦争により、多くの国の貿易総額が減少していることから見ると、ベトナムの輸出総額の増加はより印象的です。

2019年、ベトナムは、世界経済の停滞の他、自然災害やアフリカ豚コレラなどの影響による多くの困難に直面しましたが、経済成長を維持し、多くの目標を上回っています。12月30日にハノイで行われた政府と各地方とのテレビ会議で、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席は「2019年、ベトナムは多くの困難に直面したが、共産党、政府、全国民の取組により、多くの成果を収めた」と高く評価しました。これに先立つ「ホーチミン主席の遺書実施50周年記念」会議で、チョン氏は、「国はかつてないほどの明るい未来を迎えるであろう」との希望を表明しました。

2020年の目標実現に全力

2020年は、第12回党大会で出された任務の達成に重要な年です。政府と各地方とのテレビ会議で、グエン・フ・チョン党書記長・国家主席とグエン・スアン・フック首相は共に、今まで収めた成果を発揮させ、より大きな成果を収めるようにしなければならないと求めました。

中でも、引き続き、マクロ経済の基盤の強化、インフレ抑制、経済の競争力の向上、経営投資環境の改善を図ることになりました。そして、第4次産業革命のメリットを最大限に活用するためには、デジタル経済の発展、電子商取引の強化、インベンション・イノベーションによるスタートアップの奨励などがとても重要であるとされています。

先ごろ、政府は、2020年の経済社会発展計画と国家予算の展開、及び、経営投資環境の改善と国の競争力の向上に関する2つの決議を採択しました。これらの決議は、2020年の政府の運営を支えるものとなっています。

2020年は、困難と試練が多い年ですが、政府と企業共同体の努力により、ベトナムは、より高い経済成長を遂げることでしょう。