(VOVWORLD) - 今日のこの時間は 福岡県柳川市の森田修示さんのエッセイをご紹介します。
日越国交樹立45周年おめでとうございます!40周年にまつわる思い出もありますが、今日は「家庭訪問」についてお話致します。
日本の小学校・中学校・高校では先生が生徒さんのご家庭を訪問する「家庭訪問」という習慣があります。ご家庭を訪問し、ご家族や家庭の状況を知って、子供さんの将来のことなどを話し合います。
昨年高校を退職しましたが、勤務先の学校でベトナムからの留学生を受け入れていました。大学生の留学生は多いのですが、高校生はまだ少ないのではないでしょうか?ベトナムから留学生を受け入れる準備の為、何度かベトナムを訪問し、何校かと姉妹校を結びました。受け入れ準備が出来ると毎年数名の生徒さんがやってきました。
少しずつ留学生の皆さんが増えてくると「いつか機会があれば」と家庭訪問を考えました。ハノイからの生徒さんもいればホーチミンからの生徒さんもいます。
訪問の機会を捉えて先ずホアさんのご家庭を訪問。ホアさん自宅はハノイの旧市街の大通りにありました。ご家族の皆さんは日本語を話せません。生徒さんを通訳にして色んなお話をしました。お父さんと意気投合して二人でマッサージ屋さんに行ったこともあります。彼女はもう日本の大学の4年生です。
タン君のお家はホーチミン市の閑静な住宅街の一角にありました。大きな川のたもとにあるレストランに連れて行って頂き、パクチーと肉をご馳走になりました。後日、タン君のお母さんは、日本語が全く話せないのに一人で日本に来られました。3人の男の子がみんな留学していたので心配だったのでしょう。タンは大学の3年生。ちゃんと大学に行っているかな。
ジアンさんはハノイのホアンキエム湖に近い街の真ん中にお家がありました。ベトナム戦争に従軍していたお父さんは退職されていましたが、歓迎して頂きました。テーブルにはベトナム料理が沢山並べられていました。帰る時、一枚の絵を頂きました。お母さんが美術館に勤めていて、私にと選んで頂いたとても素朴で素敵な絵画でした。この絵は我が家の玄関に飾っています。彼女は京都の大学で学ぶ2年生。
ベトナムにはこれまで7回ほど行きました。このうち家庭訪問したのは5軒ですが懐かしい思い出ばかりです。また今夏には、ハノイに行きたいと計画しています。
これからも日本とベトナムの交流が深まればと願っています。ちなみに私が大好きなベトナム料理はバインセオです。食べたいなあ。