50周年記念ハイレベル経済セミナーの様子

(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、7日午前、ハノイで、日越外交関係樹立50周年日本側実行委員会とベトナム計画投資省の共催により、日越外交関係樹立50周年記念ハイレベル経済セミナーがハイブリッド形式で開催され、ファム・ミン・チン首相が出席しました。
50周年記念ハイレベル経済セミナーの様子 - ảnh 1ファム・ミン・チン首相=VGP/Nhật Bắc

席上、チン首相は、「『アジアにおける平和と繁栄のための広範な戦略的パートナーシップ』を基礎に、両国の協力には多くの余地がある」と強調するとともに、「このセミナーは重要な意義があり、双方がチャンスと困難、課題をよく理解し、知見を共有し、方向性と解決策を提案し、ベトナムと日本との友好的で信頼に足るパートナーシップの促進に貢献するチャンスである」と明らかにしました。

チン首相は両国の省庁、機関、組織、企業、研究者らに対し、双方の持続可能な発展と繁栄を目指し、知見を共有し、実用的な解決策を政府に提案するよう求めました。

さらに、ベトナムが地域と世界のグローバル・バリューチェーンの一つになれるよう、FDI企業をはじめ日本側に対し、質の高い人材育成や効果的管理、研究・開発、イノベーションを促進するよう希望を表明すると同時に、『調和のとれた利益、リスク共有』を基礎に、ベトナムに進出済みの日本企業の長期的な事業活動に好ましい条件を提示すると確認しました。

50周年記念ハイレベル経済セミナーの様子 - ảnh 2セミナーで発言に立った計画投資省のグエン・チ・ズン大臣=MPI

セミナーの第一部では、日越共同イニシアティブ第8フェーズの最終評価会合が行われ、最終評価が決定されました。日越共同イニシアティブは、2003年に設置されたベトナムの投資環境整備のための対話枠組みで、2021年に第8フェーズに移行しました。これまでに594項目のうち84%にあたる497項目がスケジュール通りに完了しています。

計画投資省のグエン・チ・ズン大臣は、「共同イニシアティブは効果的な対話チャネルの1つであり、ベトナムの投資環境の改善に大いに貢献している。これにより、日本の投資家を含む外国人投資家が安心してベトナムへ進出し、事業を拡大することができている」と評価しました。

共同イニシアティブの役割をさらに促進するため、ズン大臣は4つの提案を出しました。

第1は、2030年までに高中所得国入りすることを目標に、ベトナムが科学技術の応用に焦点を当て、イノベーション、デジタルトランスフォーメーション、グリーントランスフォーメーション、グリーン経済、デジタル経済、循環経済、知識経済の開発・促進に注力していることを背景に、ビジネス界、特にベトナム政府の優先分野に合致する実力のある日本企業がベトナム側と協力し、サポートすること。

第2は、同イニシアティブを日本企業の問題を解決するための対話チャネルとするだけでなく、それを通じて技術移転、デジタルトランスフォーメーション、グリーントランスフォーメーション、イノベーションの促進に焦点を当て、日本側が問題解決のプロセスにより深く参加すること。

第3は、日本側がベトナム企業との接続性を強化し、ベトナム企業の能力と競争力の向上、またバリューチェーンへ深く参加することを支援し、より具体的なソリューションを構築して各種リソースを増やすとともに、ベトナム中小企業プログラムの開発について、デジタルトランスフォーメーション、裾野産業開発、人材育成の3つの分野に焦点を当てること。

第4は、日本側がメカニズムと政策の実施過程に深く参加し、日本側の作業部会がベトナムの関連機関などと協力し、アイデアを実現するための具体的な行動計画やプロジェクトの実施に向けた適切な支援を提案することです。

一方、セミナーの第二部、第三部では、日越の各界の代表者による、エネルギー分野やODAを活用した日越協力についてのスペシャル・プレゼンテーション、デジタルトランスフォーメーション、グリーントランスフォーメーションといった未来志向のパネルディスカッションを通じて、セミナーのテーマである「未来に向けた日越経済関係の新しい可能性」が活発に議論され、50周年のオープニングにふさわしいハイレベルセミナーは幕を閉じました。

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