3月1日、ハノイで、科学技術省所属技術開発応用局はJICA=日本国際協力機構と協力して、「液冷式の急速冷凍装置「凍眠」を紹介するシンポジウムを行いました。これは、農業生産の付加価値の向上へ向けての収穫後の農産物の保管への最新技術導入の促進を目指すものです。
古い冷凍方式によるエビの生産(写真:TTXVN)
JICA側によりますと、ベトナムは、肥沃な土壌と温暖な気候のため、豊富な種類の果物を含む農産物に恵まれていますが、そのポストハーベスト技術や流通・販売システムの整備が十分でありません。
高温多湿の気候により、農産物などの劣化が早く進みやすいため、その鮮度を保ち、高付加価値の商品を消費者 に提供することが 課題であり、 その一つの手段が生鮮食品の特性に合った冷凍技術の導入であるとしています。
そして、日本企業テクニカン社が世界に先駆けて開発したエチルアルコールを冷媒とする従来の冷凍方式より約20倍の凍結速度がある液冷式の急速冷凍装置「凍眠」はベトナムの状況に見合うものであるということです。