(VOVWORLD) -注目すべきことは今回、ベトナムの金融アクセスは2019年の報告書と比べて7ランクアップしました。
先頃、WB=世界銀行グループが発表した報告書「ビジネス環境の現状2020」の中で、世界115カ国・地域の政府が、民間セクターのビジネス環境を改善し、雇用の創出や商業活動の拡大、所得向上への道筋をつけるため、この1年間に294件の改革を実施したとしています。
今回発表された「ビジネス環境の現状」最新版は、190カ国・地域を対象に、2019年5月1日までの12カ月間に、10のビジネス活動分野で実施された改革を記録しています。
報告書によりますと、最もビジネス環境の改善が見られた上位10カ国・地域は、サウジアラビア、ヨルダン、トーゴ、バーレーン、タジキスタン、パキスタン、クウェート、中国、インド、ナイジェリアです。
注目すべきことは今回、ベトナムの金融アクセスは2019年の報告書と比べて7ランクアップし、世界190の国々と地域の中で25位に、アセアン=東南アジア諸国の中で、ブルネイに次いで2位に立っています。これはこの数年、ビジネス環境の改善に取り組んできたベトナムの銀行部門の努力の賜物と言えます。
近年、ベトナムの国家銀行は金融アクセス指数の改善に力を入れるだけでなく、ビジネス環境の改善、国家の競争力の向上、企業の発展を支援するための総合的な行動計画を展開してきました。
また、安定したマクロ経済を構築するため、銀行部門は臨機応変な通貨政策を実施し、インフレの抑制、為替レートの安定化を図っていました。
また、先頃、WEF=世界経済フォーラムが発表した「世界競争力レポート2019」の世界競争力ランキングによりますと、ベトナムは前年の世界140か国・地域中77位から順位を10ランク上げて、141か国・地域中67位となりました。その中で、金融アクセスに対するベトナム銀行部門の取組が認められました。