(VOVWORLD) - ベトナムの観光部門は、今年中に延べ2200万~2300万人の外国人観光客を迎えることを目標としています。
この目標を達成するために、ベトナム政府は観光商品の質の向上に加え、世界各国からの外国人観光客を対象としたビザ免除政策の拡大を推進しています。
旧正月テトの時期には、ホーチミン市は多くの外国人観光客を迎えました。同市観光局によりますと、競争力のある価格設定や優遇政策に加え、新たに開発された複数の観光商品、さらにはビザ政策の緩和が観光客へのサービス向上に寄与しているとしています。
これについて、ホーチミン市観光局のレー・チュオン・ヒエン・ホア副局長は次のように語りました。
(テープ)
「現在、ホーチミン市の観光部門は、付加価値の高い観光商品の開発に注力するとともに、外国人観光客を誘致し、市内での滞在期間の延長を促進しています。また、既存の市場を維持しつつ、新たな市場の開拓にも力を入れています。さらに、地域内での競争力を強化するため、政府に対し、よりオープンなビザ政策の導入や外国人向け入国手続きの簡素化を引き続き提案していきます」
最近、ベトナム政府はポーランド、チェコ、スイスの3カ国に対し、新たにビザ免除政策を適用しました。これは、2025年に向けた観光促進策の一環とされています。
2月5日に行われた政府の月例会議で、ファム・ミン・チン首相は「観光商品の充実を図るとともに、ビザ政策の緩和を含む外国人観光客誘致のための施策を検討していく必要がある」と強調しました。
これに関し、ベトナム観光メディア会社のチュン・トゥイ・チャウ営業部長は次のように述べました。
(テープ)
「ビザ免除政策は旅行会社にとって大きなメリットがあります。特定のケースでは、ビザが免除されることで、顧客が旅行日程をより柔軟に決めることが可能になります」
現在、ベトナムは25カ国の国民に対してビザを免除しており、そのうち13カ国には一方的にビザ免除を適用しています。
さらに、2023年8月半ば以降、ベトナムは全ての国の国民を対象に電子ビザを発給し、有効期間を従来の30日間から90日間に延長、出入国回数を無制限としました。また、一方的ビザ免除を受けている国の国民の一時滞在期間も、従来の15日間から45日間に拡大しました。
このようなビザ政策の緩和は、外国人観光客の増加につながり、ベトナム観光業のさらなる発展に大きく寄与すると期待されています。