ベトナム、ASEAN2020議長国としての役割と地位向上
(VOVWORLD) - 2度目となるASEAN議長国を務めるベトナムは重要な役割を果たすと共に、ASEAN共同体の発展事業に実質的な貢献をしてゆくと期待されています。
既にお伝えしましたように、4日夜、タイの首都バンコクで開催されたASEAN首脳会議で、タイがベトナムにASEAN議長国のポストを引き渡す式典が行われました。ベトナムがASEAN議長国を務めるのは今回が2回目ですが、これは、ベトナムが自国の役割と積極的な姿勢を示すチャンスとみられています。
式典で発言に立ったグエン・スアン・フック首相は、「統合と主体的適応」というASEAN2020のテーマを発表しました。ベトナムはASEAN2020のテーマを具体化させるため、他のASEAN加盟諸国と相手国からの積極的な支援を受けると期待しています。
2020年、ベトナムはASEAN内の団結、統一の強化、経済連携と統合の促進、ASEANの活動の効果向上、ASEANと相手国との関係強化に力を入れていくとしています。
2020年は、「ASEAN共同体ビジョン2025」の展開過程における重要な年であり、ベトナムのASEAN加盟25周年となります。ベトナムはASEAN2020議長国として共同体内の団結を強化し、あらゆる変動へのASEANの適応力を高めるという目標を設定しました。
また、2020年は、ベトナムが同時に、ASEAN議長国と国連安全保障理事会非常任理事国を務め、ベトナムとASEANにとって国際社会への参入を推進するための重要な年となります。
ASEANに加盟してから、ベトナムは、ASEANの諸活動を最優先課題として見なしてきました。2010年のASEAN議長国を務めた際に、ベトナムは多くの適切な措置をとりましたが、2度目となるASEAN議長国を務めるベトナムは重要な役割を果たすと共に、ASEAN共同体の発展事業に実質的な貢献をしてゆくと期待されています。こうした中、国際社会は、ベトナムがASEAN議長国の役割を立派に果たすとの確信を表明しています。