ベトナム、UNCLOSの作成と実施に積極的に貢献

(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように13日、ハノイで、ベトナムや、カナダ、EU=欧州連合の共催により、1982年国連海洋法条約に関するARF=ASEAN地域フォーラムの第2回シンポジウムが開催されました。

これは海洋の安全保障に関するARFの中期作業部会の活動の一環であり、2018∼2020年期における海洋安全保障に関するARFビジョン・ステートメントとビジョンの展開を目指すハノイ行動計画の実施へ向けての努力でもあります。

このシンポジウムでは、1982年国連海洋法条約をはじめ海洋に関する国際法の効果的な履行方法や、海上での安全保障の確保のための各国間の協力の強化策、違法漁獲への対策などが主要な議題となりました。3260キロメートルにおよぶ長い海岸線や数千もの大小の島々に恵まれるベトナムは海につながる多くの利益を持っています。海洋の重要性をよく認識してベトナムは1982年国連海洋法条約の作成に関する交渉と実施に力を尽くしてきました。

この条約が作成される前、ベトナムは海洋に関する国内の法律文書の制定に国際法の関連規定を導入しました。1977年、ベトナムはベトナムの海域に関する政府声明を発行しました。これにより、ベトナムは他の国に先駆けて、排他的経済水域を伝統的な価値に位置付ける国となりました。その後、これは1982年国連海洋法条約に重要な内容として盛り込まれました。

その中で、紛争解決や、海上の活動に対する1982年国連海洋法条約の重要性が強調されました。在ベトナムEU欧州連合のアリベルティ大使は次のように語りました。

1994年6月23日、ベトナム国会は海洋法条約を批准する決議を発表し、国際法に従って、領海や接続水域、排他的経済水域、大陸棚に対する主権、主権的権利、管轄権を主張し、各国に対し、ベトナムのこれらの権利を尊重するよう要請しました。

2019年は国連海洋法条約発効から25周年、また、ベトナムが国連事務局にこの条約の批准書を提出してから25周年となりました。一方、ベトナムは1994年、国連海洋法条約第11条実施協定と1995年の「複数の水域にまたがる魚類および高度回遊性魚類資源に関する協定をも締約しました。

これまで、ベトナムは国連海洋法条約を尊重し、完全に履行してきました。また、この条約の規定を基礎に、2012年、ベトナム海洋法を発行し、海洋資源の開発、使用、ベトナムの海域、島嶼、大陸棚、排他的経済水域の管理、そして近隣国との海上紛争の解決を規定しています。これは国連海洋法条約の規定を国内の法律に盛り込み、ベトナム海域の統一的な管理と海洋経済の発展に有利な条件を作り出すことが狙いです。

さらにベトナム国会は2015年、航海法をはじめ、海洋と海の管理、使用に関する複数の法律文書を採択しました。

ベトナムは1982年国連海洋法条約に加盟してから、常に同条約の実施に努力しています。

ご感想

他の情報