ユーロチャム、第10回白書とEVFTAのアウトルックを発表
(VOVWORLD) - EU=欧州連合の各企業はベトナムの法完備や、優遇措置、オープンな政策などを高く評価し、ベトナム市場に期待をかけています。
先ごろ、ハノイで、ユーロチャム(EuroCham)=在ベトナム欧州商工会議所は、「FDI=外国直接投資30周年や、ユーロチャム設立20周年、白書10周年」をテーマにした「第10回白書とEVFTA=ベトナム・EU=欧州連合のFTA=自由貿易協定のアウトルック」を発表するイベントを行いました。
ユーロチャムの白書は、様々な分野で活躍しているEUの企業のベトナムに関する見方や、評価、期待などをまとめるものです。その中で、「ベトナムは外国人投資家の魅力的目的地となっている」と評価しています。また、「近年、法律完備とともに、ベトナム政府は外資系企業の増資を対象に優遇税制などを適用しているが、これらの措置は投資誘致のための原動力となっている」としています。
白書2018によりますと、EUは、ベトナムの大市場の中に2位に、そして、貿易相手の中に3位に立っています。昨年の双方間の貿易額が503億ドルに達しました。投資に関して、これまで、EUの企業はベトナムでおよそ9億1500万ドル相当の151件の投資プロジェクトを行っているとしています。
白書はEVFTAにも触れ、「この協定の実施は、ベトナムとEUに大きな原動力をもたらすとともに、法的枠組の完備などにも役立つ」と分析しています。
ユーロチャムのジラート・ホーバス共同会長は、「EVFTAは、ベトナムの発展を促進するだけでなく、投資環境の改善や、EUへのベトナムの輸出の強化にも役立つ。これは、企業だけでなく、国民にも利益をもたらす。EUはベトナムの近代化事業と国際社会への参入事業を支援していくことを公約している」と強調しました。
一方、ブオン・ディン・フエ副首相は、ベトナム政府を代表して、ユーロチャムの貢献に謝意を表明しました。また、「近年、ベトナムに進出するEU企業の数が迅速に増えているが、これはベトナムのオープンな政策や、外国企業支援措置の効果を示すものである」と確認しました。