* 28日午前、9日間にわたりハノイで行われた開催中の第12回ベトナム共産党大会が閉幕しました。閉会式で、第12回党大会の議案や政治局、書記局、書記長、中央検査委員会、中央検査委員長を選出する投票結果の報告が行なわれました。次いで、第12回党大会で選出された中央執行委員会のメンバーが紹介されました。この席で、第12期党委員会のグェン・フー・チョン書記長は次のように発表を行いました。
(テープ)
「私たちは全党、全軍、全国民の前に、第12期中央執行委員会は全党、全軍、全国民と団結して、党の輝かしい伝統と貴重な経験を引き続き発揮した上で、ホーチミン思想を創造的に活用し、独立と社会主義という目標を堅持します。」
* 28日午前、ハノイで行われていた第12回党大会が閉幕しました。 その直後、第12期中央執行委員会のグェン・フ・チョン書記長は記者会見を行いました。
第12期党中央執行委員会の投票作業について、チョン書記長はさらに「投票結果は人事作業の方向に従って行われた。今大会は、民主的かつ団結・紀綱・知恵の精神を発揮した大会であった。」と明らかにしました。チョン書記長は、「豊かな国民、強固な国、民主的かつ文明的な国の発展。工業国に向けて取り組む」という第12期中央執行委員会のスローガンを強調しました。
* 28日午後、ハノイで、ベトナム共産党対外中央委員会はベトナム駐在世界各国の外交団と国際諸組織に対し、同日午前閉幕した第12回ベトナム共産党全国代表大会の結果を報告しました。
この席で、対外中央委員会のホアン・ビン・クアン委員長は「9日間にわたり行われた第12回党大会は成功裏に終えた。大会に参加した代表は重要な文書を採択した他、今後のベトナムの発展の方向を定める6つの重要な任務を提出した」と明らかにしました。
経済社会発展に関して、今大会はより高い成長率を達成するという目標を掲げると共に、持続可能な経済成長、民間経済を始め、あらゆる経済セクターの役割を活用すること、科学技術の導入、人材育成、国際社会への参入などを強調しました。
政治面に関して、今大会は清廉かつ強靭な党の建設、汚職撲滅、浪費、民主主義の発揮、人権保護、2013年憲法の精神を基礎にした社会主義を志向する法治国家の完備などを明らかにしました。
外交活動に関して、今大会は「今後も、ベトナムは独立、自主、平和、協力、発展、多様化多角化という外交路線を引き続き実施することを主張しました。
* 台湾の馬英九総統が27日ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海にあるベトナムのチュオンサ群島(英語名・スプラトリー)に属するバービン島を訪問したことに関して、28日、ハノイで、ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は見解を示しました。
ビン報道官は、ベトナムはチュオンサ群島に対する争う余地のない領有権を示す法的・歴史的証拠を十分に持っていると強調しました。また、台湾がこのような行為を直ちに停止するよう求めると述べました。
* 貧困者などがテトを楽しめるように、各地で色々な活動が行なわれました。27日、ベトナム労働傷病軍人社会事業省のゾアン・マウ・ジェップ次官は、北部バクカン省チョモイ県カオキ村に住む傷病軍人や革命功労者5人を訪れ、テトのプレゼントを手渡しました。
28日夜、北部バクニン省で、2016年 の「旧正月テトの団欒」というイベントが開催されました。席上、労働者の日常生活にちなんだドキュメンタリー映画が上映され、文芸公演や労働組合の指導者と労働者の交流が行なわれました。特に、このイベントで、貧困下にある労働者にプレゼントが贈呈されました。ベトナム労働総連盟のダン・ゴク・ トゥン議長は次のように語りました。
(テープ)
「これまで、30の省・市の労働組合はこのようなイベントを開催してきました。残りの地方はこれから2月7日まで行なう予定です。労働者にとって、これは有意義な活動ですから、毎年、行われる方針です。」
中部ラムドン省では、同省人民委員会は、貧困者や革命功労者などが旧正月テトを楽しめるために、予算から210億ベトナム(日本円で1億1000万円)の補助金を供与することにしました。また、ベトナム中部クアン・ガイ省は、予算からおよそ1億3千円を拠出して、地元の革命功労者に8万6千分のテトプレゼントを贈呈しました。
* ベトナム観光総局によりますと、今月ベトナムを訪問した外国人観光客は80万人以上で、前月と比べ5.8%増となっています。
韓国、中国、日本、ロシア、アメリカ、台湾など観光客が大勢ベトナムを訪れている国と地域からのこの数は著しい成長を見せています。その中で、韓国からの観光客は前月比の30%増にあたる15万人にのぼっています。なお、今年、ベトナムは、外国人観光客を850万人に、国内観光客を6千万人にするという目標を打ち出しています。