＊今週、ハノイで第13期ベトナム国会常務委員会第22回会議が5日間の議事日程を終え、閉幕しました。今回の会議で、国会常務委員会は1992年の憲法改正案；人民公安法改正案、ベトナム人民軍士官法改正案、入札法改正案、経済社会発展任務の実施に関する政府報告書などに意見を寄せました。特に、今回の会議で、国会常務委員会は第13期国会第6回会議の準備作業について意見が寄せられました。国会事務局のグェン・ハイン・フック( Nguyen Hanh Phuc)主任は「第13期国会第6回会議は10月21日から11月30日にかけて開催される」と明らかにしました。一方、グェン・シン・フン国会議長は「今回の国会会議は1992年の憲法改正案；土地法改正案の採択；2011年から2015年までの経済社会発展計画の実施状況への意見集約などを行い、非常に重要な会議である」と明かにしました。

＊今週、グエン・タン・ズン首相の招きに応え、中国のリ・カク・キョウ首相は13日から15日にかけてのベトナム公式訪問を開始しました。今回の訪問に、リ首相はグエン・タン・ズン首相と会談を行った他、グェン・フー・チョン共産党書記長、チュオン・タン・サン国家主席、グェンシンフン国会議長と会見しました。ズン首相とリ首相との会談で、両首相はこれまでの関係発展や新段階におけるベトナムと中国との全面的かつ戦略的協力関係の深化措置について協議し、合意を達成しました。海上問題に関し双方は両国の党と国家の指導者が合意した原則を遵守し、ベトナムと中国の海上問題の解決を目指す基本的な指導原則に関する合意を厳格に実施することでも一致しています。ズン首相は次のように語っています。

（テープ）

「双方は海上の平和、安定の維持に努力し、対立を抑制し、ベトナムと中国の海上問題の解決を目指す基本的な指導原則に関する合意を厳格に実施し、友好的交渉と協議を通じて、長期的かつ基本的な解決策を模索することで一致しました。このように双方はバクボ湾の確定と湾外の開発協力の促進に向け尽力する決意です。」

＊今週、グエン・タン・ズン首相は北部港湾都市ハイフォン市の有権者と会合を行いました。会合で、ズン首相は有権者の意見に耳を傾けると共に、国の経済社会発展状況を知らせました。農業発展政策に関する有権者の意見に関して、ズン首相は「ベトナム共産党と政府は農業農村開発問題に深い関心を寄せており、これまでに農業農村開発に関する多くの政策を制定してきた」と強調しました。また、ズン首相は「今後も、政府は新しい農村作り運動への投資を強化する」と述べました。

＊次に、10月17日から11月18日にかけて、「貧しい人々の為の行動月間」が展開されています。ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のブ・チュオン・キム( Vu Trong Kim)副議長によりますと、この月間は社会全体が貧しい人々の生活水準の改善のための活動に参加し、社会福祉の確保に寄与する為のものです。また、この機会に、今年始めからの9ヶ月間に実施してきた「貧しい人々のための日」という運動を総括する会議が行われました。会議で、ベトナム祖国戦線中央委員会はこの9ヶ月間、同運動の実施により、貧しい人々におよそ2万軒のチャリティハウスが寄贈された他、およそ7万8千の貧しい世帯が生産経営補助金を受けたと明かにしました。会議で、ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のブ・チュオン・キム( Vu Trong Kim)副議長は次のように語りました。

（テープ）

「これらの成果が達成できたのは祖国戦線や、社会組織の努力によるものです。その他、各地方の行政府の積極的な参加を抜きにして語ることはできません。これらはこの運動の成功を左右する要素です」

＊今週、ハノイで、ベトナムと支援国との協力20周年を記念する式典が行われました。席上、ズン首相は、支援国の政府、国際金融機関、国際組織、非政府組織がベトナムに対し多額のODA援助額を供与してきたことを高く評価し、「これらの援助額により、ベトナムは貧困国から中所得国になっている」としています。また、首相は「ベトナム政府は常に国際社会からのODAを重視しており、効果的に使用している」と強調すると同時に、「今後もベトナムは国際社会からさらなる効果的な協力を引き続き受けると確信する」と述べました。