*今週、ハノイで、国会常務委員会第39回会議が開幕しました。開幕式の直後、国会常務委員会は第13期国会第9回会議の成果を評価した上で、第10回国会会議の準備作業や、第13期国会活動を総括する計画などについて討議しました。国会常務委員会は「第9回国会会議の結果は新憲法の施行に寄与し、全国の有権者の願望に応えた」と明らかにしました。
*今週、国内外の世論は先頃行われたベトナム共産党のグェン・フ・チョン書記長によるアメリカ訪問の大きな成果を引き続き評価していました。一方。アメリカのシェルドン・ホワイトハウス上院議員はベトナム・アメリカ関係正常化20周年を記念する声明を出しました。アメリカ上院はこの声明の全文を発表し、その中で関係正常化20周年は歴史的節目である。両国は戦争後遺症を乗り越え、パートナーと友人としての関係を発展させている」と強調しました。また、ベトナムのグエン・フ・チョン共産党書記長によるアメリカの公式訪問は歴史的意義を持つ。双方は経済協力や、地域情勢の安定化、戦争後遺症の克服など、両国の共通の利益に関する一連の問題について協議したと明らかにしました。
*今週、ハノイで、グェン・タン・ズン首相は、ベトナムを訪問中の中国の張 高麗(ちょう こうれい)国務院常務副総理と会見しました。会見で、ズン首相は「ベトナムは、中国の党、政府、国民との友好協力関係の維持、持続的かつ安定的な発展を終始一貫して重視しており、ベトナムの外交政策の中に最優先課題として見なしている」と強調しました。またズン首相は、両国に対し、友好協力を強化し、対立を適宜に解決しており、平和・安定の環境作りに取り組むよう求めました。
一方、張 高麗国務院常務副総理は「中国は常に、ベトナムとの協力関係を重視しており、ベトナムと共に、両国の戦略的かつ全面的パートナー関係の深化に全力を尽くしてゆく」と強調しました。他方、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海問題について、ズン首相は両国に対し、紛争を拡大、複雑化させず、海上の平和安定を維持するという両国の高級指導者の合意と共通認識を遵守すると同時に、「海上での諸問題の解決原則」に関する合意書、DOC=海上行動宣言を厳粛かつ十分に実現し、ASEAN=東南アジア諸国と共にCOC=海上行動規範を早期作成しており、国際法、中でも1982年国連海洋法条約に従ってあらゆる紛争を平和措置で解決し、両国間と地域の平和安定の維持に寄与するよう求めました。
*今週、ハノイで、「ベトナムの誇り」をテーマとするベトナムサマーキャンプ2015の開幕式が行われました。これより前に、チュオン・タン・サン国家主席はベトナムサマーキャンプ2015に参加のため、一時帰国した国外在留ベトナムの青年、学生と懇親会を行いました。席上、サン主席は国外在留ベトナム人に対する党と国家の優遇政策は具体化され、国外在留ベトナム人の帰国に有利なチャンスを作り出し、祖国の発展に対する彼らの貢献を奨励すると明らかにしました。また、サン主席は北、中、南部各省で行われるサマーキャンプの諸活動は国外在留ベトナムの青年・学生に対し、愛国心と自尊心を発揮させると同時に、祖国の文化を世界に紹介することを励ますものとなるとの確信を表明しました。
*今週、ハノイで、ベトナム友好諸組織連合会は、草の根外交補助基金の開設に関する政府首相の決定を公表する式典を行いました。式典で、同連合会のドン・トゥアン・フォン理事長は、この基金は、ベトナムと世界各国の民間レベルの交流や協力を促進する役割を果たし、草の根外交の拡大に貢献すると明らかにしました。なお、草の根外交補助基金の開設時の予算はベトナム政府が負担しますが、活動に必要な費用は国内外の個人や組織に寄せられる寄付でまかなう予定です。