(VOVWORLD) - 第14期国会第6回会議では、閣僚らによる質疑応答が行われ、そのなかで、困難な状態にある農村部と山岳地帯への電力供給問題があります。
農村部や、僻地、国境地帯、離島、遠隔地に電気を引くことは、重要な政治任務とみなされています。こうした中、EVN=ベトナム電力グループは、2020年をめどに、100%の世帯に電力を提供するという目標を設定しています。
EVNは労働力、資金、技術などの面で多くの困難がありますが、2016年から、農村部や、山岳地帯、離島に電気を引く複数のプロジェクトを成功裏に展開し、各地方の経済発展や、潜在力発揮、領海保護などに積極的に寄与してきました。
また、EVNは、北部クアンニン省のカイチエン島や、中部クアンナム省のクラオチャム島、南部キエンザン省のライソン島に電気を引くプロジェクトを完成させました。特に、EVNは、ベトナム最長の110kV海底電線敷設プロジェクトを完了させました。
一方、北部電力総公社や、中部電力総公社も全国の僻地に電気を引く多くのプロジェクトを行いました。
これらのプロジェクトは、各地方住民の生産促進、科学技術へのアプローチ、経済発展のための原動力づくり、国境地帯での社会秩序の確保などに役立っていると評されています。したがって、各地方の経済社会発展や、投資誘致、住民の生活改善などに弾みをつけています。世界銀行によりますと、山岳地帯や、僻地、離島、遠隔地に電気を引く事業にベトナムのように多大な成果を収める国は数少ないとしています。
第6回会議で、質疑応答を行った商工省のチャン・トゥアン・アイン大臣は、「政府は、山岳地帯や、僻地、離島、遠隔地に住む貧困者への電力供給のため、投資を強化していく」と明らかにしました。
政府や、各地方、電力部門の努力、投資により、2020年をめどに100%の世帯に電力を提供するという目標が達成される見通しです。