*今週末、ハノイで、第13期ベトナム国会常務委員会第8回会議が開幕しました。今回の会議では国家予算、国債に関する問題、第13期国会第3回会議の準備作業、2013年の法律、法令の制定などについて討議が集中的に行われます。また、国会常務委員会会議では国会活動の効果向上プログラムについて意見が寄せられるほか、革命功労者に対する優遇措置に関する決議が採択されます。
*今週、ハノイで、政府の4月月例会議が行なわれました。今回の会議では、4月と年初からの4ヶ月の経済社会状況や、企業の生産・経営促進へ向けた措置などが討議されました。会議で「4月と今年始めからの4ヶ月の経済社会状況は引き続き好転し、前向きな結果を収めてきた。特に、インフレの抑制、マクロ経済の安定化へ向けた方策が引き続き功を奏している」との評価が出されました。会議で、ズン首相は次のように語りました。
(テープ)
「今重要なことは貸付金利引き下げを行うとともに、各企業がこれらの融資を受けつけるため有利な条件を作り出すということです。しかし、インフレの抑制に引き続き力を入れます。年末まで、貸付金利を年15%への引き下げに取り組みます。各部門や機関はこの目標の実施のため全力を尽くす必要があります」
ズン首相はこのように語りました。
*第13期国会第3回会議の準備の一環として、今週、共産党と政府の指導者らは各地方を訪れ、有権者との会合を行いました。ベトナム共産党のグェン・フー・チョン書記長はハノイ市内にあるバーディン地区とホアンキェム地区の有権者と会合を行いました。会合で、有権者は貧富格差の縮小、社会福祉政策の実施の必要性を訴えました。これに関し、チョン書記長は次のように語りました。
(テープ)
「社会福祉政策をきちんと実施しなければ、社会主義を志向しないことを意味します。政策制定の時から、経済成長と社会の進歩、および、平等の確保の両立に配慮しなければなりません。今後、共産党委員会は社会福祉政策に関する決議を出します」
チョン書記長はこのように語りました。
一方、チュオン・タン・サン国家主席はホーチミン市第4区の有権者400人あまりと会合を行いました。会合で、有権者らは、各病院での過密状態、医療部門の幹部・職員の賃金、国会議員と有権者との接触などについて意見を出しました。サン国家主席は公務員の賃金問題に関して、「国会と政府が幹部、公務員の賃金制度の改善へ向けての諸措置を検討中で、できるだけ早く具体的な政策を取る」とし、また、企業の困難解決に関しては、「政府は適切な対策をとる」と明らかにしました。
*今週、ベトナム政府は全国各地方の指導部とのオンライン会議を開催し、国民との面会活動や、国民の陳情、告訴の処理作業について討議しました。会議の報告によりますと、年初から各レベルの行政府は国民の陳情案件の88%を、告訴案件の84%を解決できました。しかし、未解決の案件の数528件となっているということです。
会議で、グエン・タン・ズン首相は「国民との面会活動や、国民の陳情、告訴の処理は各レベルの行政府と党委員会の重要な政治的任務だ」と指摘した上で「未解決の528案件を徹底的に処理すること、および、経済社会発展や工業化近代化を発展させながらも、国民の陳情、告訴を最小限にすること」を強調しました。