1月2日から一週間の主な国内ニュース


*     6日、ベトナム初の総選挙70周年を記念する集会が行われ、グェン・フ・チョン共産党書記長、チュォン・タン・サン国家主席、グェン・タン・ズン首相、グェン・シン・フン国会議長も出席しました。集会で発言にたったグェン・フ・チョン共産党書記長は次のように語りました。

 (テープ) 

「国会はベトナム民族大団結の力であり、国民の、国民による、国民のためのものです。第1期国会活動はベトナム全国民の団結と力を表しました。次の国会任期は人民各層、各宗教、各民族の願望や思いを表すものです。」

一方、フン国会議長は「この70年におけるベトナム国会の活動を高く評価した上で、今後も共産党、国家、国民の信用を得て、任務を成功裏に全うしてゆく」と強調しました。

*     今週、グエン・タン・ズン首相は、2016年の活動計画を展開する交通運輸省や、農業農村開発省の会議に参加しました。農業農村開発省の会議で、ズン首相は同省に対し、農業再構築事業を加速させるよう要請しました。ズン首相は次のように語りました。

(テープ)

「新しい時期に入って、市場経済体制の完備や、国際社会への参入、競争のための能力向上などは差し迫った問題となっている背景の中で、刷新しなければなりません。これは、農業農村開発省の今後の5年間の重要な任務です。」

*     今週、グエン・スアン・フック副首相は査察部門の2015年の活動を総括する会議に出席しました。席上、フック副首相は、「査察部門は汚職防止対策事業において重要な役割を果たしてる」とした上で、「今後、能力向上のために、人材育成や、法律の完備などに力を入れていく必要がある」と指示しました。

*     今週、2016の新年を迎えるにあたり、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は、アメリカのジョン・ケリー国務長官と電話会談を行いました。ケリー長官は、「2015年は両国関係にとって成功した年である」との見解を表明しました。双方は、「両国間の協力関係と全面的パートナーシップの強化のため、今後も連携を強化していく必要がある」とのことで一致しました。また、ミン副首相兼外相とケリー長官は、「2015年、ASEANとアメリカとの関係も重要な進歩を遂げた」とした上で、「その関係をさらに促進させていくことは重要な課題である」と指摘しています。さらに、両者は、海上紛争問題などについても意見交換をしました。

*     中国政府がチャーターした民間機2機が6日、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海にあるベトナムのチュオンサ諸島に属するチュタップ礁(英語名:ファイアリクロス礁)に違法に造成した人工島の滑走路に着陸したことに対し、ベトナム外務省のレー・ハイ・ビン報道官は、「ベトナムは改めて、中国の行動を強く反発する」と強調しました。ビン報道官は「これは、ベトナムの主権を深刻に侵犯する行動であり、地域の平和、安定、海上での安全保障、航行と航海の安全・自由を脅かす行動でもある」と抗議した上で、中国に対し、同様の行動を直ちに中止し、国際法の関連規定を遵守し、紛争を拡大・複雑化させないよう要請しました。また、「ベトナムは、国連憲章及び国際法に見合うような平和的な措置で、東部海域における自国の主権や権利権を断固として守る決意である」と再確認しました。


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