*13日から15日にかけて、グエン・タン・ズン首相率いる高級代表団はベルギー、EU=欧州連合、ドイツ公式訪問を行いました。また、16日と17日の両日、イタリアのミラノで開催されたASEM=アジア欧州会議の第10回首脳会議に出席したほか、18日、バチカン市国を訪れました。ズン首相のベルギー訪問は港湾、グリーン成長、ハイテク、開発援助などを中心とする両国の協力関係の強化を狙っています。一方、ドイツ訪問を機に双方は戦略的行動計画の展開や各分野での協力の促進、2015年の両国の国交樹立40周年記念活動、そしてともに関心を寄せる地域と国際問題について協議しました。他方、EU訪問にあたり、ズン首相は欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長と会談を行い、今後の協力方向やASEM、ASEAN・EUフォーラムなどの国際場裏での行動協調の強化について討議し、ベトナム・EU自由貿易協定の早期終結に取り組むことで一致しました。会談後の記者会見でズン首相は次のように語りました。
(テープ) Dung
「バローゾ委員長と私は、この協定が経済面での問題の解決に寄与する重要なものとして評価しています。双方はFTAの締結に向けて、交渉を早期に終了する ことで一致しました。私は、FTA交渉終了後に、EUがベトナムを市場経済国に認定するよう求めました。その合意を達成した上で、双方はFTAの交渉終了に関する共同声明を出しました。FTAとPCA=ベトナム・EU全面的なパートナーシップ協力協定は政治、経済などの分野における双方の協力関係を発展さ せていくための重要な土台となることを確信しています。」
会談後、両氏はEUが2014~2020年期にベトナムに4億ユーロを援助することに関する契約の調印式に立ち会いました。また、双方のFTAの交渉に関する声明を出しました。
EU訪問後、ズン首相はミラノで開催されたASEMの第10回首脳会議に参加したほか、アジア欧州企業フォーラムでスピーチを行いました。また、首脳会議に際し、ズン首相は日本首相、中国首相、フランス大統領、イタリア首相、スウェーデン首相、フィンランド首相、オランダ首相らと個別会合を行いました。
*今月20日開幕する第13期国会第8回会議を控え、先ごろ、チュオン・タン・サン国家主席とホーチミン市の議員団は、ホーチミン市の第1区や第3区、第4区の有権者と会合を行いました。これらの会合で、サン主席は国の経済社会発展事業について報告し、「党と政府は経済再構築事業と成長モデルの刷新を進める決意である」とした上で、「今国会で、経済社会発展を促進する複数の法律や、決議が審議、採択される」と明らかにしました。
また、サン主席は「この間、党と国家は、汚職との戦いに向けて決意を固めており、前向きな成果を収めてきた。しかし、各機関は汚職防止対策をさらに集中的に推進する必要がある」と強調しました。
*「貧困者のための行動月間」2014は10月17日から11月17日にかけて実施されています。先ごろ、行動月間の開始式でベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のグエン・ティエン・ニャン議長は次のように語りました。
(テープ) Nhan
「貧困者のための支援運動は貧困下に置かれている数百万世帯に対し、物的援助を提供するだけでなく、貧困から抜け出すチャンスを与えてきました。また、この運動はベトナムの社会主義制度の優越性を表すとともに民族大団結の強化に寄与しました。」
*今週、ハノイで、ビナキャピタル・グループの主催により、投資家の年次会合2014が行われ、世界の投資家およそ100人が参加しました。
開会式で、ベトナムのホアン・チュン・ハイ副首相は「各企業が主体的に投資振興活動を行うと共に、外国企業に対し、ベトナムで合弁企業を設立するよう呼び かけることを高く評価しました。また、ハイ副首相は「ベトナム政府は外国企業がベトナムで事業活動を行うことに有利な条件を作り出す」と明らかにしました。特に、会合で、ハイ副首相は外国投資家に、エネルギー、インフラ整備、製造業などの分野における投資政策について紹介しました。*先ごろ、農業農村開発省とFAO=国連食糧農業機関ベトナム事務所、クアンニン省人民委員会は第34回世界食糧デー、及びFAO創立69周年記念式典を共催しました。「家族農業、人々をやしない、地球にやさしく」 をテーマにした2014年の世界食料デーは、農村地域における飢餓貧困の撲滅、食料・栄養安全保障、生活改善、天然資源管理、環境保護、持続可能な開発を 達成するうえで、家族農業や小規模農業が担う重要な役割について、世界の注意を喚起することにより、その認知度を高めることを目的としています。 これを機にUN Women=ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関は「家族農業における女性の役割」という作文コンクールの授賞式を行いました。