10月20日からの一週間の主な国内ニュース

*今週、ハノイで、第13期国会第8回会議の開幕式が盛大に行われました。開会演説を行ったグエン・シン・フン国会議長は「今国会は、世界経済、社会、安全保障の状況が複雑に推移し、衝突やウイルス病が頻発し、各国にマイナス影響を与えている背景のなかで行われる」とした上で、「国内は、マクロ経済が安定し、インフラが抑制され、経済構造転換が積極的に進められ、貧困解消事業が多くの成果を収めてきたものの、多くの困難に直面しており、特に、海上問題は未解決であり、国の発展事業に大きな影響を及ぼしている」と指摘しました。
今国会の主要議題に関し、フン議長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「1つ目は、18件の法案と3件の決議案を審議・採択し、12件の法案を討議することです。これらは経済体制の完備や、国家行政制度、人権、国民の基本的権利などに関するものです。2つ目は、今年の経済社会発展任務と来年の計画に関する報告を討議すること、第3は国会が任命した役職者に対する信任投票を行うことです。周到な準備と、議員らの責任感により、今国会が成功するものと期待します」
このように語ったフン議長によりますと、有権者の提案の解決や、法律違反と犯罪防止対策に関する報告、国会議員による質疑応答なども行われるとしています。

10月20日からの一週間の主な国内ニュース - ảnh 1

*今週、ハノイで開催された国会ではグェン・タン・ズン首相は、2014年の経済社会状況に関する政府報告を読み上げ、その中で、「政府は、経済や、各部門、各分野の再構築に関するマスタープランを引き続き実施している。特に、国営企業の株式化、銀行システムの整備を行っている。物価管理、財源調達、リスク管理、金融システムの能力向上、市場経済の原則に従う政策完備などを進めている」と明らかにしました。

*今週、チュオン・タン・サン国家主席の招きに応じて、韓国のイ・ミョンバク前大統領はベトナムを訪問しました。ベトナムを訪問期間中、同大統領はサン国家主席と会見しました。グエン・タン・ズン首相もイ・ミョン・バク前大統領と会見しました。その際、「ベトナムは、経済、貿易、投資、観光、政治・外交、国防・安全保障、文化、労働、草の根外交を中心にあらゆる分野における韓国との協力関係の強化を望んでいる」と強調しました。また、ズン首相は両国がFTA=自由貿易協定の交渉を早期に終結させ、年末までに締結できるとの確信を示しました。一方、イ前大統領は「韓国とベトナムとの関係は未来に向ける代表的な関係である。というのは両国は経済、貿易、投資にとどまらず、文化、草の根外交などにも協力を進めているからである」 と述べました。

*今週、ハノイで、EROPA=行政に関するアジア・太平洋地域機関の第1回全体会議が行なわれました。「地域と世界への参入背景の中に、公的行政管理」をテーマにした今回の会議に参加するEROPA加盟10カ国の代表らは、日本におけるデジタル化システムや、フィリピンにおける気候変動の軽減と対応への民間地域の参加、ベトナムにおける公的行政及び行政の試練とその解決策などに耳を傾けます。なお、行政に関するアジア・太平洋地域機関は1960年に設立されました。これは、各国の公的行政発展、経済社会発展の推進を目的としてアジア太平洋地域の初の組織となっています

*今週、ハノイで行われた定例記者会見で、外務省のファム・トゥ・ハン副報道官は、中国がベトナムのチュオンサ群島に属するチュタップ(Chu Thap)礁で空港を建設し、ベトナムのチュオンサ群島に属するバービン島での台湾の武装船の展開を支持していることに抗議しました。ハン副報道官は「ベトナムはチュオンサ群島とホアンサ群島に対する自国の領有権を示す法的基礎、及び歴史的証拠を十分に持っている。この海域での外国によるあらゆる一方的な行動はベトナムの領有権を深刻に侵犯し、価値のないものである」と強調しました。

 *今週、ハノイで、第10回ASEAN東南アジア諸国連合技能コンクールが開幕しました。今回は「職業のスキル・我々の真の価値」がテーマです。28日まで行なわれている今回のコンクールにはASEANの加盟10カ国から300人の代表が参加し、25の種目で競い合っています。

ご感想

他の情報