(VOVWORLD) -今週の国内情勢の焦点をお伝えします。
2017年、中国、アメリカ、日本、韓国、EU=欧州連合、ASEAN東南アジア諸国連合加盟諸国を含め、世界各国の経済が回復しつつあります。ベトナム経済も前向きに発展しています。しかし、生産貿易保護主義の増加やアメリカの政策調整はベトナムの輸出入活動に大きな影響を与えています。そのため、ベトナムが先ごろ「ベトナムの輸出入総額4千億ドルに達した」と発表したことはベトナムの輸出入活動における特別な発展の一歩を印しました。
税関総局によりますと、ここ数年ベトナムの輸出入活動は急速に発展しました。2001年に、ベトナム輸出入総額は3百億ドルで止まりましたが、WTO=世界貿易機関に加盟した2007年、その金額は千億にのぼっています。
4年後の2011年に、ベトナム輸出入総額は2倍になり2千億ドルに、そして、4年後の2015年に2千億ドルに達しました。そして、2年後の2017年、その金額は4千億ドルを超えました。このように、WTOに加盟してから10年後の現在、ベトナムの輸出入総額は4倍増となりました。
ブォン・ディン・フエ副首相は、「ベトナムの輸出入総額が3百億ドルから4千億ドルに増加したことは奇跡と言える」と強調しました。WTOに加盟した時、WTOの貿易総額ランキングにおける ベトナムの地位は50位でしたが、現在24ランクアップし、26位になっているとしています。ベトナム製品は世界の200カ国と地域に輸出されています。
輸出入総額が増加するにつれて、ベトナムの貿易バランスも大きく変化してきました。2007~2013年期にベトナムは、輸入超過状況に陥っていましたが、2016年に輸出超過になり、その輸出超過額は17億8千万ドルになりました。2017年の輸出超過額はおよそ30億ドルと予測されています。これは、決済バランスの改善、マクロ経済や外貨との為替レートの安定化、インフレ抑制に貢献してきました。
これらの成果を収めるためには、近年、政府の指導により、各省庁は行政手続きの改革に力を入れており、貿易活動に便宜を図っていました。輸出入業者8万社を始め、企業共同体は政府と各省庁のこれらの努力を高く評価しましたが、今後も、税関部門は引き続き行政改革に力を入れることを望んでいます。