2030年までのベトナムの人口戦略

(VOVWORLD) - 「2030年までのベトナム人口戦略」は、国際世論から好評を得ています。

11月22日、グエン・スアン・フック首相は「2030年までのベトナム人口戦略」の承認に関する決定書を発布しました。この戦略は人口政策の中心を家族計画化から人口の規模とその質的向上にシフトさせることを目指すものです。

その目標として、代替出生率の維持や、地域間の出生率の格差の是正、出生時の男女比の均衡確保、人口高齢化への対応、人口の質的向上、人口が1万人以下の少数民族の保護などが取り上げられています。

また、15歳未満の子供の割合を22%に、65歳以上の高齢者の割合を11%に、従属人口の割合を49%にする目標も掲げています。戦略は人口高齢化への適応問題にも触れて、高齢者に優しい環境づくりや、高齢者の生産経営活動への参加、高齢者の医療保険・病気治療などに関する具体的な目標を設定しています。

それらの目標を達成するために、8つの任務と対策が出されています。中でも、各レベルの行政府の指導を強化、報道の刷新、人口に関わる規制・政策・法律の完備、人口に関わるサービスの質的向上とネットワーク開発、人口に関する科学研究の強化、情報システムの完備、人口分野に携わる機関の健全化と人材育成、国際協力の強化などがあります。

「2030年までのベトナム人口戦略」は、国際世論から好評を得ています。在ベトナムUNFPA=国連人口基金の代表によりますと、高齢化を重要な問題とみなす国家人口戦略の承認は喜ばしいことです。UNFPAはこの戦略を実施するために、幾つかの国際組織や、ベトナムの関連機関と協力すると確約しています。

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