*今週、グエン・フ・チョン共産党書記長は中部高原地帯テイグエン地方のザイライ省やコントゥム省の指導者らと会合を行いました。チョン書記長はこれらの地方に対し、農林業を発展させる傍ら、工業や観光の発展、教育、人材育成、民族文化の保存にも力を入れるよう求めました。 こうした中、グエン・スアン・フック首相は北部山岳地帯ラオカイ省の指導者と会合を行った際、今後、ハイテクアグリカルチャや観光の発展、経済構造の移行、貧困解消に尽力するよう要請しました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「ラオカイ省は検問所の経済発展に力を入れ、ラオカイ省をメコン川流域、ASEAN諸国、中国間の商品の中継地点、また、地域と国際レベルの現代的なロジスティックス センターへと発展させ、港湾、空港、鉄道、高速道路などを結ぶ交通システムを整備しなければなりません。この発展計画を断固として実施する必要があります。」
*10日と11日の両日、グエン・ティ・キム・ガン国会議長はハンガリーを公式訪問しました。ハンガリーのクヴェール・ラースロー国会議長との会談で、双方は経済、貿易、投資協力は両国の潜在力や希望に見合わないとしたうえで、今後、協力関係を強化していくことで一致しました。ガン議長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは両国国会の関係をはじめ、あらゆる分野での協力を評価しました。今後も、訪問団の交換を続け、両国国会が調印した合意書の実施の促進を狙っています。また、多国間フォーラムや列国議会同盟などで互いに支持し合うことで一致しました。」
一方、12日から14日にかけて、ガン議長はチェコを訪問しました。訪問期間中、ガン議長はチェコのミロシュ・ゼマン大統領やボフスラフ・ソボトカ首相らと会見し、ミラン・シュチェフ上院議長と会談しました。会談や会見で、双方は高級代表団や友好議員グループの代表団による相互訪問や議会の活動に関する経験の交換を促進し、IPU=列国議会同盟などで協力を強化することで一致しました。また、両国の政府、省庁、企業、国民に協力、交流を強化するため、有利な法的条件を作り出すとしています。ガン議長は次のように語りました。
(テープ)
「私とチェコ上院議長は率直な会談を行い、ともに関心を寄せている諸問題について話し合いました。ベトナムとチェコは従来から友好関係があり、良き友人となっています。両国議会の協力は効果的に行われ、両国の全面的な協力関係に貢献することを希望します。」
*今週、ハノイで、商工省は第4次産業革命に関するフォーラムを開催しました。フォーラムで、専門家らは「第4次産業革命はベトナムの経済社会に大きな影響をもたらしている。ベトナムは、安い人件費、または、豊かな資源という恩恵に頼らずに、発展の為に経済成長モデルを変更させる必要がある」と訴えました。また、政府は、新たな段階に向けて、重工業や消費財産業、裾野産業を中心にして工業の目標を設定する必要があるとしています。
*先頃、ハノイで、ADB=アジア開発銀行は、報告書ADO=「アジア経済見通し」を紹介する記者会見を行いました。今年のベトナム経済の成長率に関し、ADBベトナム事務所のエリック・シジウィック所長は「今年のベトナム経済の成長率は6・5%に達する見通しである。また、2018年に6・7%になる可能性がある」との見解を述べました。その成長は、FDIや、国民の消費需要、これまで締結されてきたFTAを通じての貿易自由化と市場開放などの要素によるものです。また、ベトナムは、世界的な価格回復からも利益を受けるであろうとしています。