* 今週、ハノイで、第11期ベトナム共産党中央委員会第11回総会が開催されました。今総会では、次期党中央委員会の人事問題や、第12回党全国代表大会の参加者の人数、地方行政の組織、南部ドンナイ省に建設される予定のロンタイン国際空港建設プロジェクト、党政治局の報告書などが討議されました。開会演説を行ったグエン・フー・チョン書記長は総会の主要議題を取り上げ、「第12回党大会が開催されるまでに、中央委員会は、大会の政治報告の完備とと もに、党条例に従って人事面を準備しなければならない。特に、次期中央委員会や、政治局、書記局、書記長の人事を選ぶ必要がある」と強調しました。また、チョン書記長は「健全な中央委員会を選出しなければならない」との決意を示し、次のように語りました。
(テープ)
「2015年の任務の実施や、第12回党大会の準備のため、中央委員会委員らに対し、人事問題の重要性を十分に認識し、具体的な意見や、分析、推薦を提案するよう求めます。特に、中央委員会や、政治局、書記局、 書記長の人事に関する規定、基準を詳しく討論する必要があります。その目的は才能と道徳を兼ね備えた幹部を選出することです。」
* ロシアのプーチン大統領、チェコのゼマン大統領、及びアゼルバイジャンのアリエフ大統領の招きに応え、7日、チュオン・タン・サン国家主席夫妻とベトナム 代表団はハノイを発ち、7日から10日にかけてロシアで開催されている大祖国戦争勝利70周年記念式典への参列、また、10日から13日までのチェコへの 国賓訪問、13日から15日までのアゼルバイジャン公式訪問に臨みました。ロシアとの関係に関し、サン主席は「1950年01月30日、旧ソ連はベトナム民主共和国を認定し、外交関係を樹立した。これは両国関係の全面的友好関係に重要な基礎を作り出した。今後、ベトナムとロシアは全面的戦略的パートナー関係を強化するため引き続き努力するよう」希望を表明しました。
* 6日夜、ハノイで、在ベトナムロシア、アゼルバイジャン、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン5カ国大使館は大祖国戦争勝利70周年を記念する式典を開催し、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相をはじめ、ハノイ駐在各国大使や国際諸組織の代表らが参列しました。席上、ミン副首相はベトナム政府を代表して、発言に立ち、「世界が変化しているにもかかわらず、旧ソ連が決定的な役割を果たした対ナチス戦争勝利の 価値は今も生きており、人類の歴史における重要な1ページとして輝いている」と強調しました。また、ベトナムの戦勝は大祖国戦争勝利を源とするものだ。ベ トナム国民はこの勝利を受け、1945年8月の一斉蜂起を成功裏に行い、ベトナム民主共和国を誕生させたとしました。
* 5日午前、ハノイで、ベトナムのブ・フイ・ホアン商工大臣と韓国のユン・サンジク産業通商資源相は、越韓FTA=自由貿易協定を締結しました。これは2年あまりにわたって行なわれた交渉の結果です。また、2015年に締結されたベトナムと相手国との初めての自由貿易協定となっています。ブ・フイ・ホアン商工大臣は次のように語りました。
(テープ)
「両国はFTAの締結に際し、経済、貿易、投資協力の強化措置について協議しました。韓国はベトナムの裾野産業の発展を支援すると表明しました。この協定は農業、農村、農民、加工産業、紡績縫製と革靴部門の労働者に利益をもたらすでしょう。」
* 7日、ハノイで、ベトナムとアメリカとの第19回人権対話が行われました。席上、双方は、人権問題や、法治国家建設、司法改革事業、言論の自由、宗教の自由、労働者の権利、身体障がい者の権利などについて意見交換しました。双方は人権を含め多分野における両国関係の良好な発展を高く評価しました。その上で、国連人権理事会を始め、多国間フォーラムで、人権分野における協力を強化していく必要があると強調しました。