* 今週、ベトナムの国会議員らと有権者との会合が相次いでいます。29日、ハノイで、ベトナム共産党のグェン・フ・チョン書記長率いるハノイ市選出国会議員代表団はハノイ市の有権者と会合を行い、第13期ベトナム国会第3回会議の結果を報告しました。一方、23日、チュオン・タン・サン国家主席をはじめとするホーチミン市の国会議員団は同市の第1区に住む有権者と会合を行いました。席上、サン主席は国の経済社会任務に触れ、次のように語りました。
(テープ)
「重要なことはインフレ率を一桁台に抑制することです。現在、インフレ率が一桁台に抑制されましたが、生産活動は様々な困難に直面しています。ですから、インフレ抑制、及び、合理的な経済成長率の維持と共に、生産活動を強化するための措置を取る必要があります」
サン主席はこのように語りました。
グエン・シン・フン国会議長も中部のハーティン省ブークアン県の有権者と会合し、政府の飢餓一層貧困解消事業について紹介しました。
* 今週、6月24日のベトナム・カンボジア国交樹立45周年を記念する様々な活動が開催されました。24日、ハノイで、ベトナム・カンボジア外交関係樹立45周年を記念する式典が行われました。同日午前、ベトナム南部キェンザン( Kien Giang)省、および、カンボジアのカンポット州で、両国の共通の国境線にある最後の国境標識の設置式が盛大に行われ、ベトナムのグェン・タン・ズン首相とカンボジアのフンセン首相が出席しました。式典で、ズン首相は次のように語りました。
(テープ)
「この出来事は重要な意義があり、平和、友好、協力の共通国境線作りにおける両国の勝利を示し、両国の願望に応えます。これは陸上国境線画定の完成に新しい原動力を作り出します」
ズン首相はこのように語りました。
また、この機に、両首相は第3回ベトナム・カンボジア投資協力会議を共催しました。
* 26日、ベトナムのルオン・タィン・ギー外務報道官は中国海洋石油総公司が6月23日にベトナムの排他的経済水域に属する石油・ガス田9鉱区開発への応札を外国企業に呼び掛けたことに関し、中国に強く抗議しました。ギー報道官は「これ は値打ちのない違法な行為であり、ベトナムの主権、領土保全、正当な利益を侵犯し国際法に違反する行為でもある。こうした行為はこの海域での情勢を複雑化させる。ベトナムはこの行動に強く反対し、中国側に対し、これを直ちに停止するよう要請する」と強調しました。ベトナム石油ガスグループや法律家協会なども中国に強く反対しています。
* 27日、ワシントンにあるCSIS=戦略国際研究センターの本部で、「紛争解決策を模索する過渡期におけるベトナム東部海域いわゆる南シナ海とアジア太平洋地域」をテーマにしたシンポジウムが開催され、中国や、ベトナム、フィリピン、日本、インド、シンガポールなどの各国の学者多数が出席しました。参加者らは再び中国の南シナ海政策を批判しました。
* 今週、国内各地で、6月26日の「国際麻薬乱用撲滅デー」とベトナムの「全国民あげての麻薬乱用防止の日」に対応する様々な活動が活発にが行われました。
* 27日、ベトナムとEU=欧州連合はEU・ベトナム PCA=全面的なパートナーシップ協力協定に調印しました。また、双方はFTA=自由貿易協定に関する交渉を正式に開始しました。ベトナムはシンガポールとマレーシアに次いで、EUとのFTA交渉を開始したASEAN=東南アジア諸国連動加盟諸国のなか3番目となっています。