7月20日から一週間の主な国内ニュース


*     今週、グエン・タン・ズン首相はタイ訪問を行い、タイ首相とともに第3回合同閣議を共催しました。席上、双方は今後の関係の深化を目指す協力方針を打ち出しました。また、双方は2015年末までのASEAN共同体の構築や地域の戦略的な問題の解決におけるASEANの中核的な役割の維持で緊密に協力していくことで一 致するとともに、DOC=海上行動宣言の完全履行や信頼醸成、紛争の平和的解決、国際法、中でも1982年国連海洋法条約の尊重、COC=海上行動規範の 早期作成の必要性を訴えました。閣議後の記者会見で、ズン首相は次のように語りました。

(テープ)

「現在、タイはアセアン加盟諸国の中で、ベトナムの最も大きな貿易相手国です。2015年、両国間の取引総額は2014年の14%増となる120億ドルに 達する見通しです。現在、タイはベトナムにおよそ70億ドルを投資しており、ベトナムに投資を行っている世界各国と地域の中の10番目です。ベトナム政府 は今後もタイの投資家に最も有利な条件を作り出します」

訪問期間中、ズン首相は、ベトナム・タイ企業対話に出席したほか、タイの立法評議会議長や、タイの王女と会見しました。


*     今週、7月27日の「傷病兵・戦没者の日」を記念する様々な活動が活発に行われています。21日、チュオン・タン・サン国家主席は公安部隊に属する革命功労者の代表を顕彰する会議に出席しました。会議で、サン主席は次のように語りました。

(テープ)

「党と国家、国民は、傷病軍人、戦没者、革命功労者の多大な貢献を永遠に忘れられません。党と政府は、功労者の優遇政策を完備し、効果的に実施しています。また、全国で『恩返し』運動が積極的に行われています。」

一方、20日午後、グェン・ティ・ゾアン国家副主席は北部フートゥ省の革命功労者と傷病軍人擁護施設を訪れた他、同省の英雄称号を持つ母親を見舞い、贈り物を渡しました。この席で、ゾアン国家副主席はフートゥ省の関連各機関は革命功労者の生活支援に配慮する必要がある。これは「水を飲む人は井戸を掘った人の恩を忘れない」というベトナム人の美意識を示す他、国と故郷に対する若者の愛国心と責任感を教育することに寄与する」と強調しました。


*     今週、ハノイで行われたベトナム外務省の定例記者会見で、レ・ハイ・ビン報道官はベトナムとカンボジアの国境地域の情勢に関し、インタビューに応え、その中で、「ベトナムとカンボジアは国境地域、とりわけ国境標識が設置されていない地域での活動に関する合意書を締結した。国境地域の秩序を乱した行為は両国の 合意書に合致しない。これまで、両国の関係機関は情勢の監視で積極的に協力して、これらの行為が両国の友好関係に悪影響を与えないよう努力している。 一方で、双方は締結した合意書に基づき、国境標識の設置を加速することで一致した」と明らかにしました。

また、中国海軍が7月22日から31日までベトナムのホアンサ群島を含む海南島の東部と東南部海域で実弾射撃演習を行っていることについて、ビン報道官は「これは、ベトナムの主権を深刻に侵犯し、両国の指導者の共通認識に背き、両国関係の発展を妨げ、この海域の緊張をエスカレートさせ、この海域の安全保障と 航行の安全を脅かす行動である。ベトナムは強く反発し、中国に対し、ベトナム主権を尊重し、この海域の情勢を緊張・複雑化させる行動を直ちに止め、今後もこ のような行動をとらないよう厳格に要求する」と語りました。


*     今週、ハノイで、ベトナム・ロシア友好協会は、両国の共同宇宙飛行35周年を記念する式典を行いました。これは、ベトナムと旧ソ連、現在のロシアとの友好協力関係の歴史的な出来事とみられています。この機に、さん国家主席は、ロシアの宇宙飛行士、ゴルバトコ氏と会見しました。

 

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