7日からの今週の主な国内ニュースをまとめてお伝えします。
* 10日、ハノイで、第13回国会常務委員会会議は18日までの日程で開幕しました。今回の会議で、国会常務委員会は、森林保護開発法改正案、水産物法改正案、公的債務管理法改正案、告発法改正案、国防法改正案などに意見を提出する他、BOT方式を導入した交通建設工事の投資と開発に関する政策と法律の実施状況を監視するということです。
* 8日午後、ハノイで、グエン・スアン・フック首相夫妻はASEAN=東南アジア諸国連合創設50周年、及びベトナムのASEAN加盟22周年を記念する式典を主宰しました。式典にはベトナムの指導者、元指導者をはじめ、ベネズエラ、フィリピンの大使らが参加しました。席上、フック首相はこの半世紀にわたり収めてきたASEANの成果を振り返るとともに、「現在、ASEANは強固な共同体となり、あらゆる分野で広範な連携を推進し、地域の平和、安定、協力、発展に貢献したうえで、国際社会における役割と地位が高まっている」と強調しました。フック首相は次のように語っています。
(テープ)
「ベトナムは常にASEANを戦略的優先対象と見なしています。私たちは加盟諸国と緊密に協力し、ASEANの団結、安定に尽力していくと確約します。また、ASEANの2025年までのビジョンをはじめ、各総合発展計画を成功裏に実施する決意です。」
* ASEAN=東南アジア諸国連合創設50周年記念日に当たる8日午前7時半、ハノイで、ASEAN旗の掲揚式が行われました。ASEAN旗の掲揚式は、ASEAN創設記念日に、ASEAN加盟10ヶ国で一斉に開かれる年次行事となっています。この機に、VOV=ベトナムの声放送局はASEAN+3のど自慢コンテストを開催します。こうした中、ハノイで情報通信省とベトナム郵政通信総公社はASEAN創設50周年を記念する特殊切手を発行しました。切手のテーマは「国花」であり、銅製の太鼓をバックグラウンドにピンクの蓮の花が描かれています。
* 8日午後、ベトナム枯葉剤惨禍56周年、及び、「枯葉剤被害者のための日」にあたり、ハノイで、ベトナムの枯葉剤・ダイオキシン被害者協会は枯葉剤被害者を支援する人々との懇親会を行ないました。懇親会で、ベトナム大衆工作委員会のチュオン・テイ・マイ委員長は次のように語りました。
(テープ)
「各レベルのベトナムの枯葉剤・ダイオキシン被害者協会は枯葉剤被害者の第3世代向けの政策を制定し、その政策を早期に施行するように全力を尽くすよう提案します。これと同時に、枯葉剤被害者のための運動を強化する必要があります。その中で、困難を乗り越えた枯葉剤被害者と彼らを積極的に支援する人々などの手本が今後も引き続き顕彰されるべきです。」
* 10日、在日本ベトナム大使館とベトナム枯葉剤被害者協会は共同で、「希望の種」奨学金提唱者の坂田・雅子監督にベトナム国家主席からの友好勲章を授与する式典を行いました。2011年、坂田さんは枯葉剤被害を受けたベトナムの子どもたちのための奨学金基金「希望の種」を立ち上げ、枯葉剤被害者を支援するベトナムの非政府組織(NGO)と協力し、経済的な理由で専門教育を受けられない被害児童に、奨学金を支給しようというものです。
* 10日午前、ハノイ証券取引所で、ベトナム初のデリバティブ(金融派生商品)市場の開設式典が行われました。式典で発言に立ったブオン・ディン・フエ副首相は「党と国家の一貫した主張は、資金調達、特に、中・長期資金調達に向けて金融市場と証券市場を発展させることである」と明らかにすると共に「証券市場に関する政策やメカニズムの完備をベトナムの実情と国際通例に相応しいように加速し、ベトナム証券市場発展戦略と2030年までのビジョンを集中的に立案する必要がある。」と訴えました。