9月20日からの主な国内ニュース

*今週、ハノイで、ベトナム祖国戦線の第8回全国代表大会が盛大に開催されました。大会には、グェン・フ・チョン共産党書記長、チュオン・タン・ サン国家主席、グェン・シン・フン国会議長、グェン・タン・ズン首相、及び党と国家、国会の元指導者、各省庁、国際組織、知識人、人民軍、宗教組織、国外 在留ベトナム人の代表、およそ1千人が出席しました。開会式でグエン・フ・チョン書記長は発言に立ち、次のように語りました。

(テープ) Trong

「祖国戦線は民族大団結の証となっています。今後、祖国戦線は労働者階級の牽引役を発揮するとともに農民、知識人、実業家の潜在力を活用し、労働者、農民、知識人との連携を民族大団結の基礎として強化する必要があります。また、国民に対し、想像力を発揮し、国の建設発展事業に貢献できるよう有利な条件を作り出し、民主主義の発揮、平等の確保、新しい状況での祖国戦線の活動の効果向上に力を入れなければなりません。」

なお、3日間にわたって開催される大会では、祖国戦線の改正条例が検討され、同中央委員会人事などが討議されました。

*先ごろ、ハノイで、第13期国会常務委員会第31回会議が10月2日までの日程で開幕しました。グエン・シン・フン国会議長によりますと、今回の会議の主な内容は、10月末に開催予定の第8回国会会議の準備作業だということです。

また、国会常務委員会は民事法改正案や、国会と人民評議会選挙法改正案、政府組織法改正案、地方行政組織法改正案など15件の法案を審議するほか、 2014年の犯罪・汚職防止対策活動に関する政府報告や、教育カリキュラムと教科書の改革に関する決議案、公的投資・国営企業・銀行システムの再構築に関する政府報告なども討議されます。

開会式で、フン議長は次のように語りました。

(テープ)

「今回は2013年憲法に沿って、所有権、民主、経営の自由、司法機関としての裁判所の役割などに関する規定を改正しなければなりません。民事なので、裁判所でなくても国民の間で問題を解決できるようにする必要があります」

会議で、議員らは所有形式や、所有権譲渡、所有権登録を行わなければならない財産などに関する規定を改正することを提案しました。

*シンガポールのゴーチョクトン元首相はグエン・タン・ズン首相の招きに応え、23日から26日にかけてベトナムを訪問しました。訪問期間中、ゴーチョクトン元首相はグエン・フ・チョン共産党書記長を表敬訪問した他、チュオン・タン・サン国家主席、グエン・タン・ズン首相らと会見しました。双方は両国の戦略的パートナー関係の強化への希望を表明するとともに、国防・安全保障、教育、観光、文化・スポーツ、法律、通信などの分野での協力が順調に行われてきたことに満足の意を示しました。また、双方は地域の平和、安定、繁栄に向け、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海の安全保障と航行の自由の確保の重要性を訴え、関係各国は自制し、平和的措置で、国際法、中でも1982年国連海洋法条約に従って、紛争を解決し、また、DOC=海上行動宣言を完全に履行、COC=海上行動規範を早期作成する必要があると強調しました。

*25日、アメリカなどがイスラム過激派組織「イスラム国」を空爆していることに対するベトナムの反応に関する記者団のインタビューに対し、レー・ハイ・ビン外務省報道官は「ベトナムは、国連憲章や、各国の主権、領土保全に関する国際法の尊重を基礎にする国際社会のテロ防止対策を支持している」と強調 しました。

また、中国が海南島南方の海域で大規模な実弾軍事演習を行うことに関し、ビン氏は、ベトナムは自国の漁民を保護するためにあらゆる必要な措置を取ると強調しました。

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