CPTPPの批准で国内の力の向上に決意を固めるベトナム
(VOVWORLD) -ベトナム国会がCPTPPを批准したことは政治面において、重要な決定と言えます。
先ごろ、ハノイで開催中のベトナム国会は、CPTPP=包括的かつ先進的環太平洋経済連携協定の批准決議、及び、関連文書を賛成多数で可決しました。これにより、ベトナムはこの協定を批准した7番目の国となりました。
ベトナム国会がCPTPPを批准したことは政治的にみて、重要な決定と言えます。まずはじめに、CPTPPの批准は国際社会への広範な参入に関するベトナム共産党と政府の主張を示すと共に、東南アジア地域を含め、アジア太平洋地域におけるベトナムの重要な役割を確認したということです。第二はCPTPPの批准はベトナムと世界各国との発展格差の是正に対するベトナムの決意を示すことです。第三はベトナムが国際社会への参入に関する多くの経験を積んだことから、CPTPPの早期批准は経済社会発展によいチャンスを掴むことができるというベトナムの能力を示すということです。
CPTPPは世界のGDPの約13%を占める巨大な自由貿易圏となっています。ですから、ベトナムはCPTPPの批准により多くのメリットを得るようになります。2035年までに、ベトナムのGDPと輸出額はそれぞれ1.32%、及び4.04%増加することになる見込みです。
投資誘致分野に関して、CPTPPの批准はベトナムの投資環境の改善、投資誘致の強化にプラス影響を与える見通しです。体制構築に関して、CPTPPの批准は、ベトナムがオープンで透明性が高く、国際基準に見合うという方向に沿って、法律の完備、経済成長モデルの刷新、経済構造の再構築が強化されることになります。
CPTPPはアジア太平洋11カ国が参加しています。これまで、メキシコ、日本、シンガポール、ニュージーランド、カナダ、オーストラリアが国内手続きを完了しました。CPTPPは加盟6カ国が批准後、60日後に発効されることから、12月30日が発効日となるとしています。