(VOVWORLD) - 2019年1月14日に、CPTPP=包括的かつ先進的環太平洋経済連携協定がベトナムで正式に発効しました。これに先立つ2018年11月12日、ベトナム国会はこの協定を批准しました。
この協定は、CPTPP加盟11か国間の貿易・投資協力を拡大させるもので、アジア・太平洋地域の経済成長を促進させると期待されています。CPTPPは、この協定の前身であるTPP 環太平洋パートナーシップ協定の中身の95%を残していますが、アメリカの離脱により、20項目については一時停止し、このうち知的財産権に関するものが11項目、労働基準や文化の保護に関するものが4項目あり、今後の話し合いが待たれます。
ベトナム国会でCPTPTについて説明するに際して、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は、全体的に見れば、CPTPPへの加盟はベトナムにとってメリットがあると強調しました。政府の研究報告によりますと、CPTPPへの加盟により、2035年に、ベトナムのGDP国内総生産と輸出総額はそれぞれ、1.32%と4.04%増になる見込みです。一方、CPTPPによる輸入総額の伸び率は輸出総額の伸び率を下回る3.8%に達する見込みで、ベトナムの貿易収支にメリットを与えるとしています。
また、CPTPPへの加盟は、ベトナムのグローバルなバリューチェーンへの参加を促進させ、ベトナム経済の発展レベルを向上させるものと期待されています。そして、ベトナム政府は、CPTPPへの加盟は、経済関連法律をはじめ、ベトナムの法整備を加速させるとともに、ベトナム経済の再構築と成長モデルの刷新に役立つチャンスるであるとみています。さらに、CPTPPの要求の下、ベトナムが多くの国際基準に応えることは投資・経営環境の改善につながって、外国投資をさらに誘致することができるとみられています。
こうしたCPTPPは、ベトナムの経済成長や貧困解消に大いに貢献してゆくことでしょう。