(VOVWORLD) - 今週、コメ・エビに続き、ベトナム産のコーヒーやドラゴンフルーツがヨーロッパにかつてないほどの優遇関税で輸出されました。ベトナムとEU欧州連合とのFTA自由貿易協定(EVFTA)が8月1日に発効されてからわずか1か月以上が経ちましたが、EUへのベトナムの農産物輸出額が急増しています。
17日、ベトナム南部ベンチェ省に本部を置く輸出業者「Vina T&T」は、EVFTAのメリットを受けて、ココナッツ・ザボン・ドラゴンフルーツをEUに輸出しました。また、16日、中部ザライ省に本部を置くビンヒェップ有限会社は、296トンのコーヒーをドイツとベルギーに輸出しました。これに先立つ11日、ベトナム産のエビがEUに0%の関税で初めて輸出されました。
こうした前向きな動きを前に、農業農村開発省は、EVFTAはEUへのベトナム農産物の輸出に大きな弾みをつけると期待しています。同省によりますと、コーヒーに適用される関税率が15%から0%に引き下げられたことはコーヒーの輸出を一段と促進させるとしています。実際、8月のEUへのコーヒーの輸出額は7600万ドルで、7月と比べ、34.7%増ともなっています。また、コメの輸出も前向きな兆しを見せています。
そして、果物と野菜の輸出も明るい展望を迎えています。現在、EUは、ベトナムの果物と野菜の輸入先として第4位に立っていますが、8月1日からの関税引き下げはEU市場でのベトナムの果物と野菜の競争力をさらに高めるでしょう。
EUの専門家によりますと、カシューナッツやコーヒー、ドラゴンフルーツ、ライチなどベトナムの農産物の多くはEU諸国の人々に好まれています。また、これらの農産物はEUの厳しい基準に応えられるようになり、その中の多くはOrganic, Rainforest, Fairtradeなど高品質農産物の認定を受けられています。
ベトナムEU自由貿易協定はベトナム農産物にとって5億人以上の人口を擁するEU市場を開くものとなることでしょう。