(VOVWORLD) -VOVが選んだ2019年の国内10大ニュースをお伝えします。
1. マクロの経済安定を維持しながら、経済構造転換と経済成長の質的向上を促進するという「二重目標」を達成しました。
ベトナムは経済社会発展に関する12の目標値を達成しました。GDP=国内総生産の成長率は7%を超え、この10年で最高となりました。輸出入総額は5000億ドルを超え、輸出超過額は91億ドルに上り、4年連続で輸出超過となります。特筆すべきことは高い経済成長率を達成しながらも、マクロ経済の安定が維持された他、経済構造が正しい方向へ転換されたということでです。
2. ホーチミン主席の遺書実施50周年記念、ホーチミン主席の思想、道徳、人格を見習う運動を党建設、綱紀粛正と結びつけて促しました。
50年間にわたって、ホーチミン主席の遺書を実施してきたことは、ベトナム共産党の指導の下によるベトナム革命事業における重要な歴史的道のりとなっています。これは、いかなる状況にあっても、全党、全国民、全軍が団結し合い、国民が豊かで、強固な国、民主的で公平かつ文化的な社会作りを堅持していることを示しました。
3. 国家行政機関の改革・健全化、人員削減を実行しました。
全国は、県レベルの5つの行政単位、村レベルの560の行政単位、7つの総局、81の局、2600の室、2000あまりの支局などを削減しました。この2年間、全国は、公務員23万6039人の人員削減を実施しました。
4. 腐敗防止対策は、強化され、重要な成果をあげました。
グェン・フ・チョン党書記長・国家主席、及び、党と国家の指導者らは、腐敗防止対策を断固として実現しています。大規模な経済事件、特に腐敗事件に関わった数百人が裁判にかけられました。その中には、多くの高級幹部、公安、軍人がいます。
5. 外交分野において多くの成果を収めました。
ベトナムは、2020年~2021年の国連安全保障理事会非常任理事国として賛成多数で選ばれました。第2回米朝首脳会談を周到に開催しました。ベトナムとEU=欧州連合は自由貿易協定、及び投資保護協定を締結しました。
6. 農業部門は、農業の大規模化、生産性と質的向上を実現しました。
農業部門の輸出総額は413億ドルを越えました。国際コメ・コンクールで、ベトナム米「ST25」は、タイやカンボジア、アメリカの米を上回る評価を得て、最優秀賞に選出されました。
7. ベトナム東部海域に対するベトナムの領有権を保護するために、終始一貫した主張や措置を断固としてとってきました。
2019年7月に、中国の調査船「海洋地質8号」とその護衛船が、ベトナム東部海域の排他的経済水域で違法に活動していました。この海域は、完全にベトナムのものであり、ベトナムと中国が加盟している1982年国連海洋法条約で認められています。ベトナムの政府、外務省、関連各省庁、部門は、ベトナムの海域を確実に保護するため、地域内の平和維持を堅持すると共に、1982年国連海洋法条約を厳粛に実現してきました。
8. ベトナムのスポーツ代表は第30回SEA Gamesで高い成績を収めました。
フィリピンで開催されたSEAgames30=第30回ASEAN=東南アジア競技大会にエントリーした ベトナム選手団は288個のメダルを獲得し、その中で、金メダル98、銀85、銅105個があり、目標値を上回りました。特に、男子サッカーチームと女子チームはいずれも金メダルに輝いています。
9. 国会は、定年退職年齢の引上げを定める労働法改正案を採択しました。
第14期国会第8回会議は労働法改正案を採択しました。この法律の169条は、定年退職の年齢を毎年段階的に引上げ、男性の場合は2028年に62歳、女性の場合は2035年に60歳にするということを規定しています。
10. 環境事故が各大都市で発生しました。
この間、ハノイ市やホーチミン市、カントー市、フーコック島などで発生した環境汚染、浸水、特にハノイ市とホーチミン市、及び幾つかの大都市での大気汚染は、かつてない警戒レベルに達しました。その原因は、客観的な要因の傍ら、環境保全と生活の質的向上において管理機関や各企業、個人の責任が十分に果たさなかったことです。