アジア太平洋地域内、緊張高まる

(VOVWORLD) -  新型コロナウイルスの感染が全世界に拡大している中、中国は情勢を複雑化させる行動を続けています。

このほど、中国船が日本と中国が領有権を紛争している海域に入りました。中国船がこの海域に侵入するのは、今年だけでも少なくとも7回目になりました。

両国間で互いに領有権を主張しているこれら諸島は、日本では「尖閣諸島」、中国では「釣魚諸島」と呼ばれています。日本外務省は、「日本政府は、中国政府によるこのような緊張の高まりを引き起こすような行動を非難する」と発表しました。

日本の茂木敏充外相は21日、中国の王毅外相と電話協議しました。日本外務省によりますと、茂木氏は、中国がベトナム東部海域で新たな二つの行政区を設定したことにも懸念を表明し、沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領海に中国海警局の船が侵入したことについて抗議しました。

先頃、中国がベトナムのホアンサとチュオンサ両群島に海南省の「三沙市」傘下の行政区としていわゆる「西沙区」と「南沙区」を新たに設けると発表したことは国際世論などの強い反発を受けています。実効支配を強める中国の露骨なやり方に、領有権を主張する各国は猛反発し、緊張が高まっています。

これらの行為はベトナムの主権に深刻に侵犯し、価値がなく、認められないものであり、各国間の友好関係に利益を持たらず、ベトナム東部海域をはじめ、地域と世界の状況を複雑化させてきたからです。また、専門家らによりますと、これらの行為は領有権を主張する各国に深刻なリスクを与えています。

最近の東シナ海とベトナム東部海域の情勢は複雑に推移しており、地域の安全を脅かしていると指摘されています。

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