トランプ大統領の一般教書演説、多くの問題が残っている
(VOVWORLD) -先週、アメリカのドナルド・トランプ大統領は、連邦議会を前にして初の一般教書演説で、「新しいアメリカの時」だと宣言しました。
演説内容はアメリカ人が関心を寄せている多くの問題に言及していましたが、トランプ大統領が宣言した「安全で強力で誇り高い米国」を築くことを満たしていないと評されています。
テレビのゴールデンタイムに生中継された1時間20分に及ぶ演説で、トランプ氏は民主党に対して協力するため「手を開いて差し伸べている」とも述べました。トランプ氏はさらに、テロ容疑者を収容してきたグアンタナモ米軍基地の収容施設は継続すると発表し、バラク・オバマ前大統領による閉鎖命令を覆す方針を示しました。アメリカ経済は活況を呈しましたが、トランプ氏の支持率は低迷を続けています。
トランプ氏は朝鮮民主主義人民共和国について「極悪」と非難し、「核ミサイルを無軌道に追及しており、近いうちに我々の国土を脅かすこともあり得る」と警告しました。そして、「そうならないよう、最大限の圧力をかける作戦を展開している」と述べました。
トランプ氏の演説の中、多くの問題が言及されましたが、具体的な行動は取られていませんでした。
トランプ大統領の演説の最中、共和党関係者が繰り返し立ち上がり、大統領の発言に拍手を送り、内容によっては民主党議員が拍手する場面もありました。しかし、アフリカ系米国人の失業率が記録的な低水準だと大統領が述べた際に、多くの議員が立ち上がり拍手するなかで、民主党の黒人議員団がことさらに無表情で着席したままだったことが強い印象を与えました。
演説の結論で、トランプ大統領は「米国を再び偉大にする」という使命を繰り返しましたが、これは簡単なことではないと評されています。