*1枚の悲しい写真が今、世界を揺るがしています。9月2日、トルコの砂浜に打ち上げられた痛々しい男の子の遺体、ギリシャに向かう途中に命を落とし たクルド人のシリア難民でした。名前は「アラン・クルディ(Alan Kurdi)」3歳でした。インターネット上にアラン君の死を痛む書き込みや風刺画の投稿が相次いでいます。 UNHCR国連難民高等弁務官事務所によりますと、今年に入って7月末までに12万4千人(昨年同期比750%増)の難民が地中海を経由してギリシャにやってきました。このうちシリアからの難民は6割を超えています。
*シリア人権監視団は先週、過激派組織「イスラム国」が、シリア中部の世界遺産パルミラ遺跡にある主要建築物「ベル神殿」の一部を破壊した と発表しました。破壊程度は不明としていますが、現地住民は共同通信の電話取材に「30日午後に大きな爆発がありました。ベル神殿は爆弾で大部分が破壊されたよう だ」と語りました。イスラム国はパルミラ遺跡のバール・シャミン神殿を爆破し、25日に写真を公開したばかりです。
* 政治の混乱から去年5月に軍事クーデターが起きたタイでは、軍主導の暫定政権のもとで、民政復帰の前提となる新しい憲法作りが進められてきましたが、タイ政府の評議会は最終的な草案について承認するかどうかの採決を行い、反対多数で否決しました。
*トルコのアンカラで開かれていたG20主要20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議は先週、経済の回復に向けて「断固たる行動をとる」とする 共同声明を採択して閉幕しました。 会議では、市場の混乱の発端とみなされた中国に対し、日本など各国から要望が相次いだ。過剰な生産設備など経済の構造的な問題について改革を求めた。共同声明では、金融市場の安定をめぐり、「引き続き動向を監視し、必要に応じ新たなリスクに対処する」とするにとどめました。