(VOVWORLD) - 6月12日に行われた史上初となるアメリカのトランプ大統領と朝鮮民主主義人民共和国のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長による米朝首脳会談 が国際世論の特別な関心を集めています。
この会談は米朝関係の新しい段階を切り開くだけでなく、朝鮮半島での非核化と平和にとっても歴史的転換点になると 評されています。
米朝は共同宣言を発表し、その中で、「両国の首脳らは、米朝間の新しい関係と朝鮮半島での平和に関し、率直かつ全面的に意見交換をした」と明らかにしました。
宣言は、アメリカと朝鮮民主主義人民共和国が平和と繁栄を求める両国国民の願いに従って新たな関係の確立に取り組むことや、両国が朝鮮半島の持続的で安定した平和体制の構築に共に取り組むこと、2018年4月27日の板門店宣言を再確認し北側が朝鮮半島の完全な非核化に向け取り組むこと、両国が戦争捕虜・行方不明兵の遺体回収に取り組むことを明記しています。
トランプ大統領とキム委員長は、史上初となる米朝首脳会談について、何十年にもわたる緊張と敵対的な関係を乗り越え、新たな未来に道を開いた非常に重要な画期的出来事だと認識しており、この共同声明の条項を完全かつ迅速に履行することを約束しています。また、米朝首脳会談の結果を実行に移すべく、できるだけ早期に、ポンペオ国務長官と同レベルの北側の当局者が協議を行うとも確約しています。
多くの国は、米朝首脳会談の結果を歓迎しています。中国の王毅国務委員兼外相は「重大で前向きな意義があり、新たな歴史を創造した」と評価した上で、「中国は当然歓迎し、支持する。これは中国がずっと期待し、努力してきた目標であるからだ」と述べました。
一方、日本の菅・義偉官房長官は、米朝首脳会談の成果について、「非核化を実現することが米朝間で確認された。わが国として極めて厳しい安全保障の状況がかつてより緩和された」と語りました。
アナリストらは、「このおよそ70年間敵対してきた米朝間の不一致点は、一回の首脳会談で完全に解決できないが、今回の会談は大きな前進の一歩であり、双方に関係改善のチャンスをもたらし、朝鮮半島での平和・安定に貢献する」と分析しています。