日本・韓国の関係をめぐる問題

(VOVWORLD) - 昨年末から、日本と韓国の関係は緊張が高まってきました。

先週、ASEAN=東南アジア諸国連合関連首脳会議に出席するため、タイのバンコクを訪問した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領はASEANプラス3首脳会議の前に、日本の安倍首相と会談しました。両首脳が個別に会うのは昨年9月にアメリカニューヨークで開かれた国連総会に合わせて首脳会談を行って以来、13カ月ぶりで、両国関係の懸案を対話を通じて解決するという原則を改めて確認しました。

今後の日韓首脳会談などに関しても具体的なやりとりはなかったとしました。一方、韓国側の発表では、文大統領が首脳会談も念頭に高位レベルの協議の検討を提案しましたが、これに対し、安倍首相は「全ての可能な方法を通じて、解決策を模索するよう努力しよう」と答えたとしていました。

韓国側は今回の接触を機に、正式な首脳会談の実現も含め対話強化を日本側に呼びかけていく方針とみられました。ただ、懸案の韓国人元徴用工問題は進展の見通しが立たないままです。

文大統領は、今回のASEANプラス3首脳会議やEAS=東アジア首脳会議で、各国首脳がこれまで協力を通じて、さまざまな危機に対処してきたことを高く評価した上で、「これからもテロ、気候変動、災害管理、未来の人材育成などで緊密に協力することにした」と説明しました。

日本の茂木敏充外相は5日の閣議後会見で、「10分間、言葉を交わしたことで、そこまでの大きな評価をするのは難しい」と述べました。一方、韓国大統領府によりますと、文氏は「必要があれば、高位級の協議も検討したい」と提案しましたが、茂木氏はこの点について、「協議のレベルの問題よりも、内容が重要だ」と述べ、韓国側の問題解決に向けた努力の必要性を強調しました。

ご感想

他の情報