2月25日からの主な国際ニュース

24日、キューバのラウル・カストロ議長は24日、2期目の議長に再任された後、テレビ演説の中で「今回の任期が最後になる」と述べ、任期が切れる5年後の2018年で議 長を引退する考えを表明しました。また、この日、国会にあたる人民権力全国会議は、政権ナンバー2の第一副議長に52歳のミゲル・ディアスカネル氏を選び ました。 ディアスカネル氏は高等教育相などを務めた後、去年3月、ラウル氏によって当時8人いた副議長の1人に抜擢され、ラウル氏引退後の次期議長の最有力候補とみられています。

韓国のパク・クネ大統領は、経済の再生に向けて意欲を燃やしていた新しい省庁の創設が野党の反対で困難に直面していることを受けて4日、国民への演説を行い、直接、理解を訴えましたが、就任1週間で早くも指導力が問われる事態となっています。

先月25日に就任した韓国のパク・クネ大統領は、経済の再生に向けて情報通信と最先端の科学技術を中核として新たな産業を作り出す必要があるとの考えから、政府の新たな省庁として「未来創造科学省」を創設することを打ち出していますが、野党の強い反対に直面しています。

パネッタ米国防長官の後任に指名されていたチャック・ヘーゲル元上院議員が27日、国防総省で宣誓し、国防長官に就任しました。史上初のフィリバスターで承認に抵抗していた共和党上院の一部議員が軟化し、人事案は賛成多数で、2月26日に可決されました。ヘーゲル氏は27日、国防総省であいさつし、国防費削減などの困難は山積していても「より良い世界を目指す視点を失ってはいけない」と結束を求めました。

高齢を理由にローマ法王の座を退くことを明らかにしていたベネディクト16世は3月1日、正式に退位しました。

法王として過ごす最後の日を迎えたベネディクト16世は、先月28日、バチカンのホールで法王の助言者である世界各地の枢機卿に別れを告げたうえで、「皆さんの中から就任する新しい法王に私は無条件で従う」と述べました。
ベネディクト16世はこのあと、ヘリコプターでバチカンを飛び立ち、大勢の信者が集まるサンピエトロ広場の上空をゆっくりと旋回したあと、ローマ郊外にあるバチカンの離宮へと向かいました。
離宮に到着したベネディクト16世が最後にバルコニーに姿を見せると、建物の前に集まった大勢の人たちから大きな拍手が沸きました。ベネディクト16世 は、日本時間の1日午前4時をもって正式に退位して「名誉法王」となり、当面はこの離宮で生活するということです。現職の法王が死去する前に退位するのは およそ600年ぶりとされ、新しい法王が選出されるまでの間、法王不在の期間が続くことになります。

3日、英国を拠点とするシリア人権監視団の情報として、シリア北部アレッポ近郊の警察学校をめぐる軍と反体制派の戦闘で、8日間で約200人が死亡しました。警察学校は中部主要都市のハマとアレッポを結ぶ幹線道路沿いにあり、激戦のため、3日だけで双方の死者は30人を超えました。反体制派は3日までに警察学校施設の大半を制圧したもようです。


 

 

 

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