10月29日から一週間の主な国際ニュース

* 25日、ハノイで、第4回ASEM=アジア欧州会議の労働閣僚会合が開催されました。この会合は雇用、社会福祉の確保、着実な発展に向けての鍵をテー マにし、2010年10月、ブリュッセルで開かれたASEM首脳会議で出された仕事の斡旋と社会福祉の確保に関する加盟諸国の指導者の構想を実施するため行 われたものです。この会合では政治、経済・金融、社会・教育・文化その他の3つの柱について、参加したアジア及び欧州の首脳間で自由な意見交換が行われたほか、文化と文明に関する特別のセッション(リトリート)が行われ、議論の概要を簡潔にまとめた議長声明が発出されました。

* 6日に投票が行われるアメリカ大統領選挙は、民主党のオバマ大統領と共和党のロムニー候補の支持率がきっ抗 する大接戦となっており、投票日前の最後の日曜日が勝敗を左右すると言われる接戦州では、候補者を支持する団体が有権者に期日前投票を促すなど、活発な運 動を展開しました。

* 先週、カンボジア首都プノンペンで、ASEAN東南アジア諸国連合と中国の共催により、DOC南シナ海行動宣言に関する関連各国の宣言を発表してから10周年を記念するシンポジウムが開催され、ベトナム外務省のASEAN局のブホ副局長率いる代表団も出席しました。シンポジウムで発言にたったカンボジアのホ・ナムホン外相はこのシンポジウムはASEANと中国がベトナム東部海域いわゆる南シナ海におけるあらゆる紛争 の解決に向けてDOCを効果的に実現するために、行われるものである。ASEANと中国が外相レベルのDOCに調印するのは南シナ海に関する諸問題が平和対 話で解決されることを示した」と明らかにしました。またホ・ナムホン外相は今後も、双方はCOC=南シナ海行動規範の策定に向けて、引き続きDOCを厳格に遵守する必要があるとの見解を示しました。

* 尖閣諸島(中国名・釣魚島)の沖合を航行していた中国の海洋監視船4隻が、先週、日本と中国が紛争中の領海の一部に侵入し、3時間以上にわたって航行を続けました。4隻は、その後、領海を出て、すぐ外側にある接続水域にとどまっており、海上保安本部が監視を続けています。これにより、中国と日本の関係は緊張が高まっています。

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