3月26日と27日の両日、ソウルで核安全保障サミットが開催されました、53カ国の首脳・代表と国際機関の代表は、共同声明(ソウルコミュニケ)を採択しました。今回のサミットは核安保の強化に向け、初日のワーキングディナーに続き、この日も2回の会議とワーキングランチを通じ集中的な議論が進められました。議長国・韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は開幕のあいさつで、核兵器と核テロの無い世界を実現するまでの道のりは遠く険しいとしながら、「ここに集まった首脳が政治的な意志を結集すれば、こうした夢の実現を前倒しできる」と述べ、積極的な議論を求めました。2年前の第1回サミットで議長を務めたアメリカのオバマ大統領が、核安保に向け各国首脳が行動で示す必要があると強調しました。
朝鮮民主主義人民共和国は29日午前、西海岸の平安北道から黄海に向けて短距離ミサイル2発を発射しました。発射されたのは中国製の地対艦ミサイル、シルクワームの改良型で射程約120キロとなりました。一方、朝鮮民主主義人民共和国は28日午後4時ごろにも、西海岸から黄海に向け短距離ミサイル2発を発射しました。両日の発射とも、ミサイルの性能試験が目的とみられます。韓国軍関係者は「今回の発射は(4月に計画される)長距離弾道ミサイル発射とは無関係」と述べる一方、最近、黄海に増強配備されている米韓軍の艦艇を牽制(けんせい)する狙いもあると分析しています。29日には、韓国南東部の沿岸で、米韓両軍による大規模な上陸演習が行われました。
国連とアラブ連盟の特使を務めるアナン前国連事務総長は27日、シリアが一時停戦や人道支援などを柱とした調停案を受け入れると発表しました。しかし、シリアのアサド政権はこれまでも反政府デモに対する弾圧の停止を表明しながら実行に移さないといった過去があり、国際社会はシリアの調停案履行について慎重な姿勢を崩していません。調停案は6項目で構成されており、シリア人主導の包括的な政治的対話をはじめとして、戦闘の一時停止、適切な人道支援、政治活動家など恣意的に拘束された人々の迅速な解放、ジャーナリストの自由な移動の保証、平和的デモや結社の自由の尊重からなります。アナン氏は、シリアの調停受諾を「重要な第一歩」と見ています。
4月1日、ミャンマーで行われた議会の補欠選挙は投票が締め切られました。この選挙が自由で公正に実施されました。ミャンマーの補欠選挙は、議会の上下両院と地方議会の合わせて45議席を決めるもので、全国6000か所余りの投票所で投票が行われました。
エンパイア・ステート・ビルディング、エッフェル塔など、世界の何百という名所で3月30日夜、突然に灯りが消えました。各現地時間の午後8時30分から9時30分まで1時間に及んだ「停電」はテロ計画や自然災害、大規模な太陽フレアのせいなどではありません。すべて2012年の「アースアワー2012」のための消灯です。パンギムン国連事務総長は声明の中で「地球を守り、人類の幸福を確かなものにしようと力を合わせるこの取り組みをともに祝いましょう」と述べています。