6月1日からの主な国際ニュース

* 韓国で重い肺炎などを引き起こすMERSコロナウイルスの感染者がさらに23人増え、このうち80才の男性1人が死亡しました。これで死者は6人、感染者は87人となりました。韓国政府は、“これまでの感染は医療機関での院内感染に限られている”と強調していますが、小学校を中心に1800校以上が休校しているほか、外国人のツアー旅行のキャンセルも相次ぐなど、混乱が続いています。

* ドネツク州中部の都市マールインカが現地時間3日の夜、親ロシア派からの攻撃を受け、それに反撃するウクライナ軍との間で戦闘が行われました。この事態を受けて、ウクライナのヤツェニュク首相は、ロシアがウクライナ東部の安定化を目指すミンスク合意を破ろうとしているとして非難しました。

* イラクやシリアで台頭する過激派組織「イスラム国」への対策を協議するため、米欧・中東諸国や国連などでつくる有志連合の閣僚らが先週、パリで会合を開き、同組織の根絶に向けて結束を強める方針を確認しました。 会合はアメリカとフランス、イラクが共催し、約25の国や機関が出席。会合後に記者会見したファビウス仏外相は、同組織との戦いについて「不退転の決意で臨む。長期戦も辞さない覚悟だ」と強調しました。

* 第5回日中財務対話が、麻生太郎・副総理兼財務大臣及び楼継偉・中華人民共和国財政部長の共同議長の下、両財務省の幹部の参加を得て、6月6日、中国・北京で開催されました。両大臣は、財務対話が、双方にとって重要な意義を持つものであり、両国のマクロ経済情勢及び政策における意思疎通の深化と、金融分野における協力の強化に 貢献するとともに、経済及び金融分野における日中の戦略的互恵関係をより一層推進させるものであるという見解で一致しました。

* フィリピンのアキノ大統領は先週、訪問先の東京で、日本の自衛隊の航空機や艦船に対して同国の基地使用を認める可能性があると語りました。同大統領は「わが国は日本との協議を行う準備をしている。合意に達すれば、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海における日本自衛隊の活動範囲を広げるために、自衛隊の航空機と艦船がわが国の基地で給油、補給等の活動を行うことを認める」とコメントしました。

* ドイツ・エルマウで開かれているG7サミット=主要7カ国首脳会議で、外交や安全保障政策について議論がありました。安倍晋三首 相は、南シナ海などにおける中国の海洋進出の問題に懸念を表明し、各国の首脳も同調しました。ウクライナ情勢に関し、ロシアを含む全ての当事者に停戦合意の完 全履行を求めることも確認しました。

* 中国中部の湖北省荊州付近を流れる揚子江いわゆる長江で、先週、乗客ら458人を乗せて南京(江蘇省)から上流 の重慶に向かっていた旅客船「東方之星」(2200トン)が、竜巻に巻き込まれて転覆しました。救難活動が2日本格化しましたが、乗客の大半は船内に取り残される など行方不明となっており、警察当局は同日、救助された船長、機関長の身柄を拘束しました。

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