9月1日から一週間の主な国際ニュース


*  ウクライナ東部で戦闘を続けてきた同国政府と親ロシア派武装勢力が停戦で合意しました。ウクライナからの分離独立などを求める親露派は、ロシアの武器、兵力支援を得て政府軍の鎮圧作戦に抵抗し、約5カ月で民間人を含め2500人あまりが死亡しました。これ以上犠牲者を出さないためにも、双方は停戦を順守し、その間に最終的な政治解決を目指さなければなりません。

*  イギリスで行われていたNATO=北大西洋条約機構の首脳会議が先週、終了しました。ここ数年減少を続けてきた加 盟国の防衛費を増額することで合意するなど、ウクライナ情勢を始めとしてヨーロッパを取り巻く安全保障環境が大きく変化するなかで、NATOとして防衛力 を強化する方向にかじを切ることになりました。

*  ロシア外務省が、EUの制裁が実行された場合、ロシアは然るべき反応を示すと警告を発しました。EUは先週、対ロシア追加制裁を発動し、同時に「もしロシアがウクライナから兵士を撤退させ、この地域での停戦を継続するなら、制裁を行使しない」と述べました。EUは新たな制裁の中で、ロシアの24人の関係者のヨーロッパ28カ国の渡航を禁じ、ヨーロッパにおける彼らの資産を凍結しました。新たな制裁は、ロシアの国営石油会社や天然ガス会社ガスプロムに大きな影響を及ぼすと言われています。

*  イラクとシリアで勢力を拡大しているイスラム過激派組織「イスラム国」が、再び、アメリカ人ジャーナリストを殺害した映像を公開したことを受けて、アメリカ議会では、野党・共和党を中心に、オバマ政権が「イスラム国」への攻撃を強化すべきだという声が強まっています。

*  インドを訪問したオーストラリアのアボット首相は先週、首都ニューデリーでモディ首相と会談し、オーストラリアからインドへのウランの輸出を可能にする原子力協定に合意しました。また、アボット首相はマレーシアを訪問し、同国の指導部とインド洋南部に3月8日に墜落したとされるマレーシア航空機の捜索について協議しました。

 

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