9月28日からの主な国際ニュース


*先週、シリアでIS過激派組織への空爆を続けているとするロシアの国防省は先週、新たにISの施設10か所を破壊したと発表しました。こ の中には、ISの物資の補給拠点や、シリアとイラクの領内でテロを起こす準備のための施設も含まれており、「空爆によって甚大な損害が出ている」として、ISに 打撃を与えていると強調しました。

空爆の拠点となっているシリア北西部のラタキア近くの空軍基地には、攻撃機とヘリコプターおよそ50機が配備され、シリア西部のタルトゥース港の海軍の補 給拠点と合わせて、2000人近い兵士が駐留しているということです。また、空爆に使われる燃料などは、ロシア南部の黒海沿岸にある石油の積み出し港から タンカーでシリアまで運ばれ、ロシア海軍の艦船が護衛に当たっているとしました。

*中国南西部の広西チワン族自治区で先週、13か所で相次いで爆発があり、6人が死亡、数十人がけがをしました。国営の新華社通信は、警察が地元の男を容疑者として特定し捜査していると伝えました。

*散発的な戦闘が続くウクライナ東部を巡り、ロシアとウクライナ、それに調停役のフランスとドイツの4か国の首脳会談が先週、パリで行なわれ、停戦合意の完全な履行に向けて歩み寄りがみられるのか注目されました。なお、ウクライナ東部を巡っては、ことし2月の停戦合意のあともウクライナ軍と親ロシア派との間で散発的な戦闘が続き、国連によりますと、戦闘が始まった去年4月以降これまでにおよそ8000人が死亡しています。

*国連本部の敷地内に9月30日、「オブザーバー国家」の資格を持つパレスチナの旗が掲揚されました。これは10日、国連総会で国旗掲揚の決議が採択されたことを受けたものです。掲揚式典には、国連総会出席中の各国外相ら約300人が参加しました。

*TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加12か国による閣僚会合で、各国は大筋の合意を目指して、焦点となっています。バイオ医薬品の開発データの保護期間や、乳製品の関税の取り扱いなどを巡る交渉の状況が報告されました。このうち、乳製品の関税について、ニュージーランドの交渉担当者は「2国間で精力的に交渉を続けており、進展を見ている」と報告しました。ベトナムを含む各国は、残された交渉期間の中での大筋合意を目指し、夜を徹して対立点を解消するための協議を続けており、交渉は最終段階を迎えています。

 

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