17年のAPECの準備作業


先頃、ベトナムのブイ・タイン・ソン外務次官は記者団のインタビューに応え、「2017年のAPECの準備は完了した」と明らかにしました。ベトナムは2006年初めて、APEC=アジア太平洋経済協力会議の議長国を務めました。今回、2017年のAPECの諸活動を行う際に、チャンスを受ける一方、多くの試練に直面するとしています。

メリット

ベトナムはドイモイ=刷新事業を開始してから30年経った現在、かなりの成長を見せ、APEC諸国の中で、ダイナミックな経済発展をとげる国の一つとなっています。2016年、世界の貿易の伸び率が鈍化し、1・7%にとどまりましたが、ベトナムの輸出額の増加率は9%に達しています。


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(写真:TTXVN)

ベトナムは清廉で建設的な政府づくりに力を入れ、経済再構築を成長モデルの刷新と連携させて進めています。これはベトナムがAPECへの順調な参入に基盤を作り出すとみられす。

一方で、国際社会への参入を継続し、東アジア包括的経済連携構想や、EU=欧州連合、ユーラシア経済連合との自由貿易協定などの締結を進めています。これにより、ベトナムとAPEC加盟諸国との経済連携が強化されるようになります。


17年のAPECを周到に準備するベトナム

2017年のAPECは2020年までのベトナムの最大規模の対外活動となります。「新しい原動力を作り、共通の未来を培う」をテーマとする2017年のAPECは今年中、ダナン市で開催されるAPEC首脳会議週間を含め、およそ200の活動が行われる予定です。3年前に、ベトナムは準備に踏み切りました。

ソン次官は次のように明らかにしました。

(テープ) O Son 1

「2014年と2015年、ベトナムはAPEC加盟諸国とこの出来事の開催とその議事日程について協議しました。また、2015年7月、2017年のAPEC国家委員会は設立され、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は委員長を務め、24の省と市の関係機関が参加しています。これまで、人材育成をはじめ、優先的な任務が完遂され、首脳会議の開催地が選ばれました。」

このように語ったソン次官はまた、「現時点で、APECの準備作業が完了した。ベトナムはAPEC議長国を務める姿勢を整えた」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ) O Son 2

「我々の提案は共通の関心事に合致し、世界の動きにも見合っています。準備作業を早く始めたので、我々が提唱したテーマや、優先課題は加盟諸国から支持を受けています。」


ベトナムの国土と人々をピーアール

ソン次官によりますと、各省庁、地方は施設や受付、安全保障、医療などの面でAPECの準備を周到に行ないました。2016年11月、2017年のAPECに関するホームページが開設され、この出来事に関する情報を提供すると同時に、出席者や記者らの活動に便宜を図ることが狙いです。また、各報道機関は特別番組を開き、国民や、企業などに向けAPECの諸活動を伝えるとしています。

これを機に、2017年のAPECをはじめ、ベトナムの国土と人々、投資、経営、観光の潜在力を紹介する印刷物や短編動画が披露されるとしています。

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