(VOVWORLD) -現地時間の11月2日、イギリス・グラスゴーで開催中のCOP26=国連気候変動枠組条約第26回締約国会議に出席した際のファム・ミン・チン首相は、アストラゼネカ社の代表と会合を行ったほか、同社とベトナムの相手企業による協力合意書の調印式に立ち会いました。
これらの協力合意書に基づき、アストラゼネカ社とベトナムの相手企業は、ベトナムでのバイオ医薬品製造の発展、及び、新型コロナウイルス感染症の予防対策に貢献するための画期的な合意を達成しました。
具体的には、アストラゼネカ社はベトナムの医薬品生産能力向上のために、9千万ドルを投資することになります。また、アストラゼネカ社とベトナムワクチン製造株式会社はアストラゼネカ社の新型コロナワクチン、及び、「モノクローナル抗体」を2種類組み合わせた抗体カクテル医薬品「AZD7442」を追加供給する合意書を締結しました。
調印式で発言にたったチン首相は、アストラゼネカ社がベトナムに新型コロナワクチンを適宜に供給してきたことに感謝すると同時に、同社がベトナムでの長期的な投資活動を拡大するよう希望しました。さらに、チン首相は、アストラゼネカ社に対し、医薬、ワクチン、心臓病、癌の治療薬の製造分野に関わる人材の育成を補助するよう提案しました。
これに対し、アストラゼネカ社のパスカル・ソリオ最高経営責任者は、近日中にベトナムに締結済みの新型コロナワクチンを引き渡すと公約すると同時に、同社がベトナムにおいてワクチンを製造する方針であると明らかにしました。