アストラゼネカの新型コロナワクチンについては、脳や肺の血管に血栓ができる副反応が報告されています。

６日に薬品規制当局が発表したデータによると、イギリスでは先月２８日までに実施された２８５０万回の接種のうち、２４２件で血栓症が報告され４９人が死亡しています。発症率は１回目の接種後だと１００万人に１０．５人。２回目の場合は１００万人に１人です。

これを受けて７日、イギリス政府のワクチンに関する諮問委員会は、アストラゼネカ以外のワクチンを推奨する年齢グループを、これまでの「３０歳未満」から「４０歳未満」に拡大しました。拡大にあたって、年齢別の重症化・死亡率のほかに、現在、イギリスで感染率が下がっていること、アストラゼネカ以外のワクチンの供給見通しなども考慮に入れたとしています。これにより、アストラゼネカ以外のワクチンが多く接種されることになりますが、イギリスの保健当局は「７月末までに成人全員が少なくとも１回目の接種の機会を得る」という目標に変わりはないとしています。(TBS)