アストラゼネカの新型コロナワクチンEUへの供給また大幅減の恐れ
(VOVWORLD) - イギリスの製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンをめぐり、EU=ヨーロッパ連合への供給が、またしても契約より大幅に減少するおそれが出ています。
これはロイター通信が23日、EU当局者の話として報じているもので、アストラゼネカが、4月から6月分のワクチンの供給量が契約の半分よりも少ない「9000万回分未満」になる見込みだとEU側へ伝えてきたということです。
アストラゼネカのワクチンは日本も供給を受けることで合意していますが、EUへは1月から3月分についても大幅削減の通告があったとされていて、ヨーロッパの接種計画に影響が出るおそれがあります。
一方で、EUの広報担当者はJNNの取材に対し、「ロイター通信の報道内容は不完全な事実に基づくものだ」としていて、アストラゼネカ広報担当者も「契約ではワクチン供給量の半分がEU域内で生産され、残り半分はEU域外で生産される」と説明、「4月から6月期に、EUに1億8000万回分のワクチンを供給できるように引き続き世界的な生産能力を生かしていく」としています。(TBSテレビ)