7日午後、ラオスのビエンチャンで開催中の第28回・第29回ASEAN首脳会議と関連首脳会議の枠内で、ベトナムのグェン・スアン・フック首相率いる代表団は、ASEANと韓国、オーストラリア、国連の首脳会議、ASEAN+3首脳会議、及び第8回日本・メコン地域諸国首脳会議に参加しました。
これらの席で、相手国は、ASEANの役割を高く評価すると共に、多くの分野におけるASEANとの協力強化措置を提出しました。一方、ASEAN諸国の代表は、相手諸国に対し、能力向上、地域間での発展格差の縮小に向けて経験を交換し、地域の平和、安定、繁栄に寄与するよう要請しました。
他方、グェン・スアン・フック首相は「ベトナムは常に相手国との関係を重視している」と明らかにすると共に、相手国に対し、優先的な分野におけるASEANとの協力強化を継続するよう求めました。その他、フック首相は、共に関心を持っている地域と国際問題に対するベトナムの見解や立場を明らかにしました。朝鮮半島問題について、フック首相は、「朝鮮半島の非核化、紛争の平和的解決を支持すると同時に、当事者に対し、国連安全保障理事会の関連決議の遵守を呼び掛ける」というベトナムの終始一貫した立場を改めて強調しました。ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海問題について、フック首相は「ベトナムはこの海域における平和、協力、発展の維持に向けた努力を支持する」と強調すると共に、相手国と共に、海域における平和、安定、安全保障、航行自由の維持に積極的に寄与してゆきたいとの希望を表明しました。