アメリカの高機動ロケット砲システム「HIMARS」（AFP/TTXVN）

アメリカホワイトハウス国家安全保障会議（NSC）のカービー戦略広報調整官は29日、ウクライナに対し新たに最大2億ドル相当の軍事支援を実施すると発表しました。大統領権限で、防空迎撃ミサイルや高機動ロケット砲システム「ハイマース」、迫撃砲弾、対戦車ミサイル「ジャベリン」、その他の対戦車兵器などを提供する予定です。

カービー氏によりますと、国防総省はこれとは別に、ウクライナ安全保障支援イニシアチブ（USAI）を活用した長期的な防衛支援パッケージを発表しました。このパッケージは、防空能力や長距離兵器、対戦車兵器の強化に向けた支援や、アメリカがこれまでに提供した装備の維持に充てられる予定です。

アメリカは2022年以来、ウクライナに500億ドル以上の軍事援助を提供していますが、今年11月の大統領選でトランプ前大統領が勝利した場合の影響が懸念されています。

ウクライナ国防省はX（旧ツイッター）に「アメリカのリーダーシップと揺るぎない支援に感謝している。我々は力を合わせて勝利するだろう！」と投稿し、新たな支援を歓迎しました。（ロイター）